と器をこよなく愛する人から
「現代作家の盃は概して大きい。昔の酒盃は小さかった。それは着物の袂の重さがあったからだ。」
という話を聞いた。
人により酒量も違えば飲み方のこだわりも違うので酒呑みの仮説ほどあやしいものはない。
それでもそんな話にぽーっとやられてしまうのも酒の魔力だろうか。

新潟の上越にも酒の魔力に憑かれたギャラリーがあり、この度小さなぐい呑展を開催される。
しかも茶箱ならぬ酒箱というものを作り飲酒を酒道に昇華させようという試みだ。
そんな試みにもぽーっとしながら本日作品を送らせていただいた。
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参加作家 伊勢﨑晃一朗、梅田健太郎、各務賢周、金重潤平、木俣薫、鈴木伸治、高力芳照、竹花正弘、
     樋口雅之、古谷和也、村山健太郎、山口真人、菊池克 <特別参加 内田鋼一>
    ギャラリー謙信庵
住所   新潟県上越市大貫2丁目7-6
電話   052-512-1055
会期   9月17日(土)~25日(日)※会期中21日(水)休廊

どうぞ宜しくお願い致します。









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# by tou-kasho | 2016-09-12 03:08 | 展示會 | Trackback

極上の湯盌展 2016

6日に双頭ノ酒器展が閉会し、相変わらずの盛況だったようです。足を運んで下さった方々、お問い合わせいただいた方々、どうもありがとうございました。
そしてまた、極上の湯盌展が始まります。毎年この2週連続の展示会は背筋がピンと伸びます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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極上の湯盌展
※写真の湯盌は加藤土師萌作。

於:しぶや黒田陶苑
会期:2016年9月9日(金)~9月13日(火) 
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-16-14メトロプラザ1F
Tel:03-3499-3225
11:00~19:00


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# by tou-kasho | 2016-09-08 04:35 | 展示會 | Trackback

怪我の功名

の無花果の実が熟しいよいよ食べ頃です。
ヰリアム・モリスのイチゴ泥棒ではないけれど、イチジク泥棒にかっさらわれる前に収穫をしました。
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は変わり、以前の窯焚きで熱でへたってしまった雲鶴の碗をつらつら眺めていると、愛くるしく到底捨てる気にはなりませんでした。
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左から猿人、原人、旧人、といったところか。
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試みに筆置きとして使ってみるとこれがなかなかどうして調子がよい。陶人の文房具として相応しいではないか!
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青白磁水ノ華水滴 井倉幸太郞作
そして我が家にまた水滴がひとつ仲間入りしました。名古屋三越個展の搬出の際に、次の展示会をされる井倉幸太郞さんが搬入されていて、作品の水滴に目が止まりました。見てしまった。そして勿論予約してしまった。
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蛍手のように透かしの部分に釉が流れ込んでいて、上から光を当てるとご覧の通り。心くすぐる一品。嗚呼。
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# by tou-kasho | 2016-09-05 01:17 | 日々の暮らし | Trackback

双頭ノ酒器展 2016

週までの暑さが嘘のように、青田波が目にも涼を届けてくれる季節となりました。

備前の徳利、唐津のぐい呑み。
手元にそんな組み合わせが嬉しい季節のはじまりですね。

双頭ノ酒器展。明日2日よりしぶや黒田陶苑さんで始まります。新たな試みを送りました。
どうぞ宜しくお願い致します。

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於:しぶや黒田陶苑
会期:2016年9月2日(金)~9月6日(火) 
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-16-14メトロプラザ1F
Tel:03-3499-3225
11:00~19:00

出品予定作家(敬称略 順不同)

石黒宗麿
荒川豊藏
小山冨士夫
十二代中里太郎右衛門(中里無庵)
金重素山 藤原啓 西岡小十

森陶岳 金重愫
金重有邦 隠崎隆一
金重巖 高力芳照

田中佐次郎
浜本洋好 堀一郎
丸田宗彦 梶原靖元 西川弘敏
内田鋼一 菊池克
矢野直人 鈴木都
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# by tou-kasho | 2016-09-01 23:57 | 展示會 | Trackback

大西洞水巌

日、北九州にて文房愛好会の講座を受講しました。

今回は清代の端溪硯のお話。
以前、端溪硯の本を購入し読み始めるも、内容があまりにも難解すぎ暗礁に乗り上げてしまいました。
今回硯とはどういうものなのか、そして端渓の歴史と鑑賞ポイントを解説してもらいました。また、本来ならば手脂が付着し、カビの原因となりコレクターとしては触れさせたくないところなのですが、好学の士の集まりに主催者が寛大な心をもって3~40面ほどの清代端溪硯を実際に拝見させて下さり、さらには水を硯面に落とし、表情の変化と肌理を実際に触ることによって確認させていただきました。
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一言に端渓といえど、広東省高要県の東にある斧柯山(ふかざん)一帯の100を超える坑洞の総称で、中でも乾隆期の水坑(水巌抗)の中の大西洞産出の端渓といえば、その質の良さから硯癖家垂涎の的となっているそうです。
また、主催者メンバーの何人かは実際に端渓を訪れていて、その時のお話を聴けたことも理解するのに役立ちました。
(現在は採掘禁止となっていて、盗掘は死刑)
写真は氷紋と清朝乾隆期(1735-1796)に特徴的な浅彫りが見られる大西洞水巌の端渓硯。墨堂から墨池の高低差が無いのも特徴の一つ。(硯板様式)

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端渓の特徴の一つである眼(がん) 石の組成過程で形成された火山塵泥球の断面。

石紋や青花、眼など硯面に表出する表情の種類だけでも無数にあり、今回ざっと教わりましたがあまりの奥深さに驚嘆しました。そして中国人が初唐から約1400年積み上げてきた審美の研鑽の重みに、一日で知ったような気になるようなものではないと感じました。
少なくとも今回実際の硯を目にし、解説を聴くことによって前述の本の内容が頭に入ってくるようになりました。
陶硯を作る上で、大きな前進となりました。
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# by tou-kasho | 2016-08-26 00:18 | 日々の暮らし | Trackback