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大西洞水巌

日、北九州にて文房愛好会の講座を受講しました。

今回は清代の端溪硯のお話。
以前、端溪硯の本を購入し読み始めるも、内容があまりにも難解すぎ暗礁に乗り上げてしまいました。
今回硯とはどういうものなのか、そして端渓の歴史と鑑賞ポイントを解説してもらいました。また、本来ならば手脂が付着し、カビの原因となりコレクターとしては触れさせたくないところなのですが、好学の士の集まりに主催者が寛大な心をもって3~40面ほどの清代端溪硯を実際に拝見させて下さり、さらには水を硯面に落とし、表情の変化と肌理を実際に触ることによって確認させていただきました。
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一言に端渓といえど、広東省高要県の東にある斧柯山(ふかざん)一帯の100を超える坑洞の総称で、中でも乾隆期の水坑(水巌抗)の中の大西洞産出の端渓といえば、その質の良さから硯癖家垂涎の的となっているそうです。
また、主催者メンバーの何人かは実際に端渓を訪れていて、その時のお話を聴けたことも理解するのに役立ちました。
(現在は採掘禁止となっていて、盗掘は死刑)
写真は氷紋と清朝乾隆期(1735-1796)に特徴的な浅彫りが見られる大西洞水巌の端渓硯。墨堂から墨池の高低差が無いのも特徴の一つ。(硯板様式)

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端渓の特徴の一つである眼(がん) 石の組成過程で形成された火山塵泥球の断面。

石紋や青花、眼など硯面に表出する表情の種類だけでも無数にあり、今回ざっと教わりましたがあまりの奥深さに驚嘆しました。そして中国人が初唐から約1400年積み上げてきた審美の研鑽の重みに、一日で知ったような気になるようなものではないと感じました。
少なくとも今回実際の硯を目にし、解説を聴くことによって前述の本の内容が頭に入ってくるようになりました。
陶硯を作る上で、大きな前進となりました。
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# by tou-kasho | 2016-08-26 00:18 | 日々の暮らし | Trackback

ガリシア

暑の候 いかがお過ごしでしょうか。
スペインはガリシア地方・コルベドに行ってきました。
京都の某料亭が毎年行っている海外で現地の素材を使って調理をする旅行に本当に運良くお招き頂き、人生の中でもかけがえの無い体験をさせていただきました。後日公式にこの旅行の事は記事になると思いますのでまたお伝え致します。
ごく一部ですが、旅の写真です。
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スペイン北西部、リアス式海岸の名称のルーツでもあるリア(入り江)は大西洋に面していて、透明度の高い海の、海産物が豊かで美しい土地でした。

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英國の建築家デイビッド・チッパーフィールド氏のサマーハウスにて、日本からはるばる訪れた6人の料理人が毎晩腕を振るってくれました。氏はお仕事で日本にも多く訪れていて、この料亭と友情を築いていき、今回の旅の実現に到ったそうです。
料理人の仕事を仕入れから調理まで間近で見られたのは貴重な体験でした。写真は日本から準備されていたお茶とお菓子。自碗をもっていけば良かったと反省。砂浜での野点も行われました。
氏は彼の地の自然を愛し、20年以上前から家族と共に夏をご自身で設計した家で過ごされています。そしてこの美しい環境を提供してくれたガリシアのリア・デ・アロウサ地域への恩返しとして、環境保全への取り組みを始められました。詳しくは→こちら

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エブロンという町でししとうを収穫。中米原産のししとうは16~17世紀にフランシスコ修道院の僧侶によってヨーロッパで初めてエブロンに持ち込まれ、ガリシアの風土と共に変化し段々現在のししとうになっていったそうです。隣町のパドロンは現在ではししとうの代名詞。

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カリルという港町で地元料理を堪能。アサリの収穫体験もさせてもらいました。
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Pulpo a la gallega(ガリシア風タコ)といえば日本でもおなじみですが、タコはここの特産で、日本の料理人によってまた違う味を堪能した現地の招待客は(勿論私も)本当に感動していました。

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旅行前にバルセロナの陶芸学校で一緒に勉強していた友人に頼み、当時使っていたラ・ビスバルという地の粘土を送ってもらい、手びねりで小品をいくつか作りました。16年ぶりに当時とは違う知識と経験を持ってこの粘土で作陶できたことは感慨深いものがありました。

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粘土で成形したものを持ち帰ることは考えていなかったのですが、奇跡的に薪窯でパンを焼いているパン屋があり、交渉の結果快く窯の端で素焼きをさせてくれ、日本に素焼き状態でいくつか作品を持ち帰る事が出来ました。これから我が家で本焼き予定です。

なかなかブログを書く時間が無かったのですが、ざっくりとご報告まで。
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# by tou-kasho | 2016-08-23 02:54 | 日々の暮らし | Trackback(1)

夏の展示会のお知らせ

夏もやって参りました。盛夏の陶人展。もっと早くお知らせしたかったのですが、時間切れで船中でブログとDMを書いています。
ご案内できない人もいるかもしれませんがご容赦下さい。
私は8月9日に在廊しておりますのでお時間ございましたらお立ち寄り下さい。
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第七回 韓国古陶磁探求陶人展
参加陶人:田中茂雄 松葉勇輝 高木剛 江頭龍介 伊藤明美 市川孝 鈴木大弓 西林学 笹山芳人 中西申幸 菊池克(敬称略 順不同)

2016年8月6日(水)~14日(日)
11:00am ~ 6:00pm 会期中無休
※臨時休日 8月5日(金)

た、お世話になっている淡路島の大前 悟・夏子ご夫妻がオープンされた烏兎美術にて現在夏のコレクション展が開催されています。8月15日まで開催されていますのでご旅行などでお近くに行かれる方は是非明日を伸ばしてみてください。
私も少しばかり置かせて頂いています。

出展作家:

ガラス 小澄正雄 児玉みのり 鈴木滋子
    橋村大作 橋村野美知 村上恭一

陶 芸 大前悟 菊池克
金 属 杉島大樹
木 工 岡田敦
アクセサリー 桑山明美 nibi 矢野志郎
絵 画 鈴木滋子 矢吹芳寛
敬称略

烏兎美術
住所:兵庫県淡路市多賀485-5

営業時間:
月曜日 11:00〜16:30
火曜日 11:00〜15:00
水-土曜日 11:00〜16:30
日曜日 休業日

電話:090-6738-8901
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# by tou-kasho | 2016-07-30 09:44 | Trackback

名古屋三越個展終了

しぶりの投稿となりました。
あまりにも沢山のことが起こりすぎて何から書けばいいのかわからなくなってしまいました。
まずは、無事、名古屋三越での個展が終わりました!
名古屋の知人が少ない私を心配して友人・知人が名古屋近辺の知人にお声かけをして下さり、予想を遙かに上回るご来場があり、唯々感謝をしております。

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花器:刷毛目扁壺
花:桔梗、虎の尾


名古屋滞在中はスペイン留学中の友人や前職の上司、知人つながりで気があった方々などと酒を酌み交わし、働きもせず名古屋飯やらモーニングなどを堪能したため3kgほど太りましたが、帰宅後の激務ですっかり元通りになりました。

後日またお知らせしますが、驚きのプロジェクトに参加することになり、現在それに向けてとにかく働きまくっています。

遅くなりましたが御礼まで。
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# by tou-kasho | 2016-07-23 23:27 | 展示會 | Trackback

雨百合

生時代の友人が我が家を訪れ、20年ぶりの再会を果たしました。ちょうど窯焚きの時に来てくれたので、千万言を尽くすよりも自分の現状を伝えることが出来ました。実家の農業を手伝いながら、経営コンサルタントとして力強く生きる彼よりエネルギーをもらいました。

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てるてる坊主
花:柘榴
器:白磁透かし文筆筒


今年の梅雨はかなりまとまった雨を国東にももたらしました。てるてる坊主を床の間に吊したお陰か、「農家の長男は晴男でなければ務まらない」、という友人の来訪のお陰か霖雨の奇跡的な間隙を縫い窯焚きをすることができました。

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器:斑掛花入
花:サフランモドキ

掛花入は今回の窯焚きの成果。モドキ、とは可哀想な名前ですが儚げで淡いピンクが緑の中に映える美しい花です。
英語ではRainLiliesの一種なので「雨百合」と呼んであげたい。

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器:黒飴釉面取壺
花:擬宝珠

広島のギャラリーより株分けしていただいた擬宝珠が美しい花を咲かせました。

窯出しを終えると器の掃除に窯掃除、やぶらこうじのぶらこうじ、と瞬く間に時が過ぎました。個展作品の発送までようやく漕ぎ着け全力で脱力中です。
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# by tou-kasho | 2016-07-03 17:41 | 日々の暮らし | Trackback