ひよどり
2016年 02月 16日
近所に古民家を借り始めた方が訪ねて来られた。神奈川在住のハンターで、猟期だけその仮住まいで過ごされている。今は蜜柑畑などに来るヒヨドリを空気銃で追われているそうだ。いくら高性能なスコープが備わっていようとも、その小さく俊敏な獲物を射貫くには研ぎ澄まされた感覚と集中力が必要に違いない。
家の中に招くと、玄関をくぐり、縁側にまとめて置いてあった器のひとつひとつに目を凝らされていた。
すると、突然「あっ、鳥がいる!」と声を上げられた。
促されるまま酒盃のひとつの見込みをのぞき込むと確かに鳥がいた。
私は自分でそのことに気付けず口惜しかったのと同時にハンターの獲物を察知する能力に驚愕した。されど見込みに逃げ込まれると流石のハンターもお手上げだ。
かくして「ひよどり」という名の酒盃が誕生した。
前回の「鵲の橋」、その前には「さえずり」という銘を酒器に付けており、鳥三部作となった。
家の中に招くと、玄関をくぐり、縁側にまとめて置いてあった器のひとつひとつに目を凝らされていた。
すると、突然「あっ、鳥がいる!」と声を上げられた。
かくして「ひよどり」という名の酒盃が誕生した。
前回の「鵲の橋」、その前には「さえずり」という銘を酒器に付けており、鳥三部作となった。
by tou-kasho
| 2016-02-16 22:46
| 作品