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蔓日々草・春の大酒器展

東に移住して今年の夏で9年になりますが、その間ずいぶん空き家が増えました。
そしてこの2年ほどは屋根が朽ちて倒壊する家が非常に増えました。ここはまさに、限界集落の先進地域。
あと10年もすれば、現在の住人の努力で支えられている田園風景もずいぶん変わってしまうことでしょう。今私が見ている風景は最後の夢なのかもしれません。しかし残念ながら便利な都市部から移り住んでまでこの風景の中で暮らしたいと思う人は都市に流れる人より圧倒的に少ないのが現状です。
空き家は見ていて気持ちのいいものではありませんが、主が不在となった今でも庭木だけは季節を忘れず花を咲かせています。
花々は元家主の趣味や以前に営まれたであろう日々の生活の息吹を伝え続けています。
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花:蔓日々草
花器:窯でひしゃげた斑鶴首


さて、明日より神楽坂の日本料理店、ふしきのさんで酒器展が催されます。料理はもとより、日本酒、酒器へのこだわりで知られたお店です。先日わざわざ拙窯での酒器の買い付けだけのため、東京から日帰りでご店主・宮下さんが来て下さいました。これだけでもご店主のこだわりを感じさせてくれます。
お時間ございましたら是非お出かけください。

【ふしきの 春の大酒器展】
日程:2016年4月24日(日)
時間:11:00~18:00
by tou-kasho | 2016-04-23 01:18 | 展示會

陶芸家 菊池克の雑記帖


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