カテゴリ:拈土微笑( 2 )

拈華微笑

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先日の川口美術さんの個展で中山福太朗さんという若き茶人に出会いました。
粉青佛手筆架をお持ち帰りくださり、翌日のお茶会でお使い下さったとのご報告に
一葉の写真が添付してありました。

佛手が手折ったお茶の花を携えている。

取り立てて説明はありませんでしたが、無言裡に拈華微笑をお伝えくださったんだな
とハタと気付き、気付けたこととそのお気持ちに嬉しくなりました。

大徳寺孤篷庵近くの陶々舎に今度中山さんのお茶をいただきに上がろうかと
思います。
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by tou-kasho | 2013-11-06 13:10 | 拈土微笑
工房の屋号陶 迦葉(とう かしょう)の名前の由来についてよく聞かれることがあります。

迦葉とはお釈迦さまの十大弟子の一人の名前で、釈迦入寂後、第一回結集
(お釈迦さまの教えを弟子達の記憶を基に仏典を編纂するため僧たちが集まった会合)
の座長を務めました。

そんな迦葉に拈華微笑(ねんげみしょう)というエピソードがあります。

霊鷲山(りょうじゅせん)でお釈迦さまが説法中、大衆の面前で徐に華を拈(ひね)ってみせました。一同皆その真意が分からず首を傾げていると、迦葉のみがその意を汲み取って微笑
(にっこりわらう)したそうです。その真意とは、仏法を会得するには決して文字や言葉のみではない、というお釈迦さまからの無言のメッセージだったのです。このエピソードは禅のルーツとも言われています。

生きにくいこの世で、理想の器を求め土を拈(ひね)ることができている日常に幸福を感じて
います。私の器を手に取られた方がそんな気持ちを感じ取り、想いを重ねてくださったら、
と開窯の際、迦葉のエピソードから拈土微笑(ねんどみしょう)、という言葉を造りました。
この造語は私の願いであり、指針でもあります。

言葉足らずや緊張したりで口頭でうまく説明できないことがあったので、一度文章にしておきます。
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by tou-kasho | 2012-11-17 23:55 | 拈土微笑