カテゴリ:展示會( 109 )

ビックリ絵巻

回の文房具展、予想をはるかに上回るご来場者があり、今後も文房具の世界をもっと拡げてゆこうという契機となりました。一週間の京都滞在、朝な夕なに沢山の人と出会い、美術館や料理店、酒場を巡りました。また、筆遊びの趣旨にご賛同いただいた方々の多くの足跡が手元に残ったので、折を見て皆様の水茎の跡を眺めニヤケたいと思います。これは私の宝です。

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特にルールもなく、皆様の自由な発想で絵や書を書いていただきましたが、梅の絵を描かれた次の方がそれを受け
はるはすくともかたみならまし
と続いたり、或る方の道法自然と揮毫された言葉の印を私が所有していたりと、真情の発露がおもいも寄らぬ結びつきを生み出しました。
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川口オーナーともゆっくり喫茶店で、来年はさらに充実した会にできるよういろいろとお話しすることができました。

この辺でビックリシリーズは〆にしたいと思います。




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by tou-kasho | 2017-04-02 00:28 | 展示會

ビックリ箱

期2日目には丹後の和食屋、縄屋の吉岡さんが来場くださり、その後一緒に夕食を食べに行きました。吉岡さんの弟さんが西院駅の近くにレストラン・バーを最近オープンさせ、お邪魔してきました。
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Maker Kyoto

元質屋を3年かけてご自身でリフォームしたそうで、美大の彫刻科出身の空間プロデュース感覚と、創作料理とヴァン・ナチュールの組み合わせは世代の違いを感じ、新鮮な気持ちで楽しみました。

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西垣邸 台上の置物はチョスンサジャ(冥土の使者・死神)

また、偶然知り合った書家の西垣一川さんがご来場くださり、旦那さまが昨年の東洋陶磁の水滴展の序文を書かれた方と知り、最終日に図々しくも家にお邪魔しました。お二人の家は大徳寺のすぐ近くで、家の窓から金毛閣と比叡山が見えるというなんとも贅沢な立地。ボロボロだった家を極力手を入れずに元の物を残し建築家でもある旦那さまがリフォームしたそうです。建築とは?住まうとは?という深い考察の末に辿り着いた現在進行形の答えのように見えます。坪庭にはその辺から拾ってこられたエノコログサなど、雑草と括られてしまう草木を植え賞翫されている。壁の沁みなども何故か心地よく、玄関の韓國の置物が暗示するように限りなく彼岸に近い此岸のような、明日どうなるかわからない混迷の時代にあって現代の鴨長明の草庵を見たような気がしました。

二件ともリフォーム物件なのですが、世代・年齢・思想によって家はこうも違う表情をみせる。私も移転を考えているので(と随分前から言っていますが)大変参考になりました。

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七宝

西垣ご夫妻のすぐ近くにあったこともあって、やっと五(いつつ)に行くことができました。蕎麦懐石の最後に出てきた七宝。大徳寺納豆など七種の食材のお菓子で、とてもおいしかったです。



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by tou-kasho | 2017-03-31 14:02 | 展示會

ビックリ牛

牛(ほうぎゅう=コブウシ)を象った水滴を二頭作り文房具展で展示しました。
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作っている時とても楽しかったので、二頭とも旅立ち嬉しい反面、寂しくもありました。

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国東に帰ると普段いるはずのない所でなんと二頭の牛が蓮華草を食んでおりびっくりしました。お陰で寂しさも少し癒えました。
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二頭のうち一頭は昨年11月に祇園にオープンした和食店「食たく かとう」さんに行きました。個展初日、この店の花守をする花人Y氏と編集のW氏の3人で楽しくおいしい夜を過ごしました。お店のご主人は相当器好きと見えて、この日は梶原靖元さんの盃で呑み、また森田十雨の茶碗も出てきて嬉しくなりました。
また、奥様は日本近世文学の研究者で、山東京伝を研究しているとお聞きし、私も江戸時代に器がどのように使われていたかを調べるため京伝の黄表紙を読んでいる旨を告げると、後日お二人で個展会場を訪れて下さり、彼女が執筆に加わった本をプレゼントしてくださいました。

器にこだわっているのは食にもこだわっている証です。祇園にお立ち寄りの際は是非いちど食べに行ってみてください。





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by tou-kasho | 2017-03-30 00:31 | 展示會

ビックリ鳥

都・川口美術での5回目の個展を終え、大分に帰ってきました。嵐電、車折神社、鴨川デルタの飛び石、そしてお元気そうな川口オーナーのお顔。いつしか上洛には欠かせないルーティンとなっています。

今回は2回目の文房具展で、DMに「興ずれば会場で書や篆刻の実技の交流も期待」とあったものの、実際に筆を手にする人はそういないだろうと高を括っていたのですが、終わってみればギャラリーの奥行きに迫らんかというぐらいの幅の巻紙になりました。ご賛同いただいた方々には大変感謝しております。

これから数回に亘り在洛中に見聞したことを書こうと思いますので宜しくおつき合いのほど願っておきます。
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川口美術の一階内側からの風景


て、旅(出張?)には思わぬ出会いがつきもので、それがまた醍醐味でありますが、今回は多くのに出会いました。
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バルセロスのガロ

出町柳の路地にあるCantina Rossiでポルトガルの置物・バルセロスのガロに遭遇しました。実は今回のDMにもあった粉青酉形水滴はこのガロの李朝的解釈だったので、思いも掛けぬ出会いに驚きました。サルシッチャとレンズ豆の生麺スパゲッティ、美味しかったです。京都はこういう素敵な小さなイタリアンの店が多く羨ましいです。

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粉青酉形水滴

ポルトガルから国東に来るまでにこんなになってしまいました(笑)
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飴釉鶏頭形水注

そういう意味ではこの鶏頭水注も元は中国。韓国経由で国東でこんななりました。

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鴟鴞尊(しきょうそん)

会期中には鹿ヶ谷の泉屋博古館に特別展・「楽しい隠遁 山水に遊ぶ」展を見に行きました。私の文房具展会期中に隠遁に遊んだ文人の文房具の飾りをみることができたのですが、青銅器館ではこの鴟鴞尊(しきょうそん)に出会いました。鴟鴞はフクロウのことだそうです。

粉青酉形水滴の箱に「びっくりどり」という銘を依頼されましたが、私には今回出会った鳥たちすべてビックリ鳥です。

今回はこの辺で。






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by tou-kasho | 2017-03-29 00:23 | 展示會

第二回 文房具展

人に届け物を持って行くも不在だったので帰ろうとすると、道の向こう側の山茱萸の黄色が目に飛び込んできました。知人に電話でお福分けを乞い、二三朶いただいてきました。ちょうど見頃で良かったのですが、ここのところの忙しさの所為か、ざわついた花になりました。
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花:山茱萸 藪椿 芽吹紫陽花 花器:黄伊羅保

て、岡山に続き京都の川口美術さんで個展をさせていただくことになりました。前回の個展では窯焚き中に肺炎で倒れ在廊叶いませんでした。あの事件より多くの教訓を得ました。相変わらず忙しくはあるのですが、完全燃焼する前に休憩を入れるようになりました。足を運んで下さったお客様をはじめ、ギャラリーオーナー、スタッフの皆様にも多大な迷惑をおかけしたにも関わらず、またこうして個展を開催させていただけることに喜びと感謝の念を感じ、能う限りの準備をして初日に臨もうと思っています。
今回は2回目となる文房具展です。作っていて楽しい文房具ですが、細工物が多く時間がとてもかかる品々です。どうぞご高覧下さいませ。
また、折角の機会なので会場に筆と紙を用意し、お客様と書を愉しむこともしてみようかなと考えています。無論強制ではないですが、もし宜しければご来場の足跡を残していって下されば幸いです。

文房具展と銘打っておりますが、酒器、茶器、食器、花器なども持って行きますのでそちらもご覧くださいませ。

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川口美術さんのブログ↓











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by tou-kasho | 2017-03-17 00:52 | 展示會

今井睦さん初個展

月に入りました。
次の個展まで一ヶ月を切っていますが、自分の体調との駆け引きに負けぬよう、慎重に毎日を過ごそうと思います。

て、岡山でご縁ができた人の中でも特にお世話になった今井睦さんが初個展を開催されます。
新たなことにチャレンジすることが好きでオープンマインドな今井さん。
私もそうでしたが、緊張と沢山の想いでドキドキされていることでしょう。見に行けず残念ですが、大分よりご盛会をお祈りいたしております!!
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暮らしの中のポジャギ展
住所:〒703-8275 岡山県岡山市中区門田屋敷1-7-26
電話:086-272-1431
会期:2017年3月2日(木)~19日(日)AM11:00~PM7:00(最終日5時まで)
会期中の休廊日:10日(金)・11日(土)



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by tou-kasho | 2017-03-01 21:11 | 展示會

明日香画廊 個展開催中

山は明日香画廊の個展、初日と二日目に在廊しました。
個性的なお客様が多い、岡山。今回も沢山のお客様よりご意見賜りまして、改善すべきは改善し、自分が信じるところは和して同ぜず、そんなことを考えさせられる沢山の機会に恵まれました。
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会場風景 奥の額は棟方志功 右手前は坂倉新平
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サワラのたたき

ここ数年で岡山にご縁ができ、知人も増えました。そんな気の置けない方々とまつぼっくりというBGMにスカやロックステディが流れる珍しい寿司屋(私は勝手にスカ寿司と呼んでいる)でワイワイ楽しい時間を過ごしました。

2日目早朝は開店前に岡山県立美術館岡山オリエント美術館 に行きました。
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島村光・金重有邦・隠崎隆一展。造形力、線の緊張感、見習いたいです。デッサン力を付けます。
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近隣の岡山オリエント美術館にも行きました。仕事へのヒントが沢山詰まっているような気がします。時間が余りなかったので説明は読まずに、目に止まったものだけじっくりと鑑賞しました。余計な説明がなくとも、古今東西のボーダー無く、惹かれる美があります。

お立ち寄り下さった方々、お花を贈って下さったM氏、励ましのメッセージを下さった方々ありがとうございました。個展は三月五日まで開催しておりますので、お時間ございましたら是非お立ち寄り下さいませ。





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by tou-kasho | 2017-02-28 15:04 | 展示會
日の酒器展で徳利を購入下さったお客様より箱に銘を入れるよう依頼されました。その名も「阿形武人」
阿形は胴回り正面部が凹んでおり、腹式呼吸で阿吽の阿、すなわち口を開いて空気を貯め込み腹を凹ませる状態に見えるため。
武人は下半身がどっしりしているので縄文時代の武人の埴輪に準えたそうです。
所有者は阿形武人との対峙に武者震いしてくださったのでしょうか。

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斑徳利:阿形武人

月24日から始まる個展のDMは阿形武人と同じ窯焚きで取れた徳利となりました。胴回りは凹んでおらず、自ずと吽形武人と名付けたくなりますが、お求めいただいた方との話し合いの中で決めていこうと思います。そのやりとりもこの徳利を育む要素になり得ると思います。
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菊池克陶展
於:明日香画廊
住所:〒700-0814 岡山県岡山市北区天神町10-18
電話:086-222-2854
会期:2月24日(金)~3月5日(日)
開廊時間:11時~17時半 最終日15時
在廊日:2月24,25日

岡山県初、明日香画廊初の個展です。ご高覧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。



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by tou-kasho | 2017-02-10 22:04 | 展示會

新春の展示会 その7

九州の文房愛好会の勉強会がありました。今回は筆の話。筆の製造・販売をされている書道具店社長から毛の種類や特徴、どこの国からどのように輸入されてくるかなど全く知らなかった話を聞くことができ、理解が深まりました。その後はコレクターの方々の所蔵品を鑑賞させていただきました。堆朱、螺鈿、水牛角、玳瑁、象牙など手の込んだ筆管が並び、中でも蘭亭序全文を米粒写経のように刻したものは圧巻でした。
蘭亭序といえば王之が浙江省の蘭亭で行われた曲水の宴の際に作られた詩集の序文で、王之の真筆は残っていませんが残されたいくつかの臨書は今でも書の世界では特別な意味があるようです。
今回の勉強会では書道具店社長がこの蘭亭に生えていた竹に、現地で刻文、胡粉で彩色させたものを勉強会メンバーにプレゼントして下さることとなり、約15名の壮絶なるあみだくじの結果、なんと私が射止めました!くじ運は皆無の私が射止めるとは余程今年は運がいいのだろう、、、と思いたいところです。
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竹:蘭亭竹
筆置:黒釉佛手
酒器:斑羽觴

「茂林脩竹」は蘭亭序の中に出てくる文言。脩竹とは長く伸びた竹の意。以前曲水の宴をイメージして作った羽觴(うしょう)と撮ってみました。素直に筆管とするか、花入れとして使うか、はたまた木栓を作って竹筒にするか、想像が膨らみます。ただの竹ではありますが、蘭亭の竹が手許にある、というだけで心が弾みます。

て、新春の展示会もいよいよ最後のお知らせとなります。九州では久々の展示です。どうぞお立ち寄りくださいませ。
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お酒を愉しむ器展2017唐津

会場:ギャラリー土の器 松永陶苑
日時:2月4日(土)~8日(水)10時~18時
住所:佐賀県西松浦郡有田町本町乙3017-3
電話:0955-42-4047




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by tou-kasho | 2017-01-23 01:09 | 展示會

新春の展示会 その6

更けにまんじりともせず寝床であれこれ考えていると、あるイメージが頭に浮かび、いてもたってもいられなくなり冬雨の中、水仙を取りに家を出ました。先日の東洋陶磁美術館で見た汝窯の水仙盆が頭に残っていたようです。


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花:水仙
花器:エチオピア刳貫き木箱
花留め:黒釉提瓶水滴

山での展示会のお知らせです。表紙は伊勢﨑晃一朗さんの黒掛分白茶盌。素晴らしい作家さん達に混ぜていただいています。ご高覧頂きたくご案内申し上げます。

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二十人の作家による茶盌一盌一会展
2017年1月27日(金)~2月11日(土)
営業時間/午前11時~午後6時 定休日/火曜日 
最終日/午後3時終了
於:明日香画廊
700-0814岡山市北区天神町10-18
tel:086-222-2854

参加作家
丸田宗彦 池西剛 鈴木大弓  細川護光 山口真人 矢野直人 安永頼山 井口大輔 三藤るい 池田省吾 戸川雅尊 
山田大 鈴木都 伊勢﨑晃一朗 内村慎太郎 澤田勇人 金重多門 伊藤明美 大前悟 菊池 克
(順不同、敬称略)




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by tou-kasho | 2017-01-21 07:44 | 展示會