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新春の展示会 その3

くに住む猟師に猪のもも肉を頂き保存のため肉を捌いた翌日、散歩中に軽い足の肉離れになりました。
みうらじゅん先生に倣って、「老いるショック!」と心の中で叫びました。

そんなゴタゴタもありつつ2016年も大晦日を迎え、仕事を納め、今宵の飲み会に心を躍らせています。

今年もよく働き、素晴らしい出会いや再会があり、新しい経験を積むことができました。
全てのことに感謝しつつ、皆様におかれましても素晴らしい新年となりますことお祈り申し上げます。

来年も頑張ります!!


春の祝砲・三発目は新潟からの打ち上げです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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新春特別展「酒箱に遊あそぶ」

〒943-0893
新潟件上越市大貫2丁目7-6
Tel:025-512-1055

出品作家:
各務賢周(岐阜県恵那)陶
菊池克 (大分県国東)陶
鈴木伸治(岐阜県多治見)陶
竹花正弘(佐賀県唐津)陶
土谷美恵子(奈良県奈良)染色物
mokume佐藤勇士(石川県加賀)木地物

会期:2017年1月7日(土)~15(日)

10:00~18:00 ※会期中11日(水)休廊


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by tou-kasho | 2016-12-31 14:11 | 展示會

新春の展示会 その2

葉も落ち地表を覆い、透けた木々から明るい光を照り返しています。地の色が変わると表情が一変するのは器と一緒です。

仕事の合間の散歩中の光景。
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上岐部天満社の五輪塔と七重塔
筵で丸大豆が天日干しされています。



春の祝砲・二発目のお知らせです。
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初夢初碗展


〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-16-14メトロプラザ1F
Tel:03-3499-3235
11:00~19:00


これから窯焚きです。

この綱渡りの綱はえらい長い。(笑)

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by tou-kasho | 2016-12-30 06:55 | 展示會

新春の展示会 その1

年も我が家の池でヤマアカガエルが恋の季節を迎えています。冬の極寒の夜にクククク、ククククと愉しそうに鳴いています。何故一番寒い夜を産卵の季節に選んだのか疑問だったのですが、この時期は捕食者達も冬眠に入り、彼らにとっては心置きなく恋を謳歌できるのだろうと気づきました。(学問的には知りませんが)
彼らは暖かい季節をじっと木陰や石の下に身を潜め捕食者たちが表通りを闊歩するのをやり過ごしていたのだから、あの鳴き声は待ちに待った歓喜の歌なのでしょう。

私も彼らの歌声に耳をそばだてながら、春の訪れを夢見て仕事に勤しんでいます。

展示会のお知らせです。

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酒の器 茶の器 展 

期間:1月2日(月)~15日(日) (1/2~5は午後5時まで)

参加作家:
稲澤隆生 豊増一雄 藤ノ木土平 菊池克    

住所:〒612-8047  京都市伏見区上油掛町190  
tel:075-611-7822 
営業時間:11:00~19:00
1月7日(土)在廊予定

昨年は体調不良で参加出来ずご迷惑をお掛けしてしまいましたが、今年は作品を発送し終わりほっとしています。
7日には在廊致しますのでもしお時間ございましたら伏見詣のついでにお立ち寄り下さいませ。






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by tou-kasho | 2016-12-29 11:00 | 展示會

雄鶏のミサ

ペイン留学時代のはじめの頃、クリスマスの日が一年で一番寂しい季節でした。カトリック教徒が多いスペインでは24日は家族で夕食を食べ静かに過ごします。故に外国人であることを一番気付かされる日でありました。日が沈むと通りには人影も無く街は静まりかえっていました。24日の24時にバルセロナのカテドラルで行われる「雄鶏のミサ」に2回ほど足を運んだことがありました。ラテン語のオラトリオの響きとともに行われる厳かなミサは異教徒の私でもグッとくるものがありました。
当時何故「雄鶏のミサ」と呼ばれるのか気にもなりませんでしたが、少し調べてみると、ローマ時代の古い慣習で雄鶏が啼いたら翌日の始まりとされていたためここから名前を取ったという説や、聖夜に馬小屋でキリストが生誕した瞬間を最初に見てそれを他の動物や人々に告げたのが雄鶏だったという説などがあることがわかりました。

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ペトロ・カスイ岐部記念聖堂とハートの電飾

家から車で5分ほどの所にあるペトロ・カスイ岐部記念聖堂。ペトロ・カスイ岐部は1620年、日本人として初めてエルサレムの地を踏んだカトリックの司祭で、日本出発後キリスト教弾圧のため帰国できず16年後帰国。その9年後に江戸に捕らわれ腹を火で炙られ殉教。
本当にシンプルな明かりで、初源的な信仰心を感じさせてくれます。

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俺のベレン

スペインの各家庭ではベレンというベツレヘムの馬小屋でのキリスト生誕の瞬間のシーンがミニチュアで飾られていましたが、我が家も何となく役者が揃ったので異教徒ではありますがこっそり床の間をベレンにしてみました。


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サルトリイバラにエチオピア正教会のクロスのペンダント

山の中にサルトリイバラを見つけ、血だらけになって採りました。

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雄鶏の水丞

雄鶏が生誕を告げる意味と、来年の干支でもあるので作ってみました。(間に合わず焼成前のもの)

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白磁筆筒に蝋燭

壁にクロスが映し出され綺麗でした。




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by tou-kasho | 2016-12-23 00:54 | 日々の暮らし

命日

匠が彼岸へ旅立ち今月13日で5年が経ちました。2年前だったでしょうか、墓前に自作の盃を捧げ立ち去ったのですが、後日奥様にその盃が下に落ちて割れていたとお聞きしました。確かにその盃は尻が軽く、強風に煽られたものと察します。「こやんか盃でよかと思いよっとや?」と、死してなお不出来な私を叱責しているように思い震え上がりました。
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前日には霊前に手を合わせ、命日には墓前に新たな安定感のある盃を奉納しマッコリを献盃してきました。

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ちょうど12日に古唐津研究交流会の総会が唐津の海幸寿司でありました。最近同世代のメンバーは忙しく、久々の再会となりました。寂しくもありますが、便りの無いのはいい便りであります。

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また、矢野直人氏の工房にはじめて訪問することができました。海を一望できる高台という素晴らしい立地。登り窯もリストアしたそうで、ますます充実した作陶生活の様子が伝わってきました。

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大分に帰り箱書きやら次の展示会の準備で大わらわ。それでも14日の夜はお茶の勉強会にてこんな愉しいお菓子をいただくことができました。12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日ということで三昧堂さんが太宰府の藤丸さんに陣太鼓のお菓子を特注したそうです。

まだまだ年内にやりたいこと、やらねばならないことがてんこ盛りです。ありがたいことです。

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by tou-kasho | 2016-12-16 00:38 | 日々の暮らし

美のツボ

在屋の勝見さんよりご依頼があり、二人で作りあげた盃がある。
釉調の感じ、形、ご依頼を受けた時、勝見さんが欲しいもののイメージは大体わかった。「ころりん感」が肝であった。
しかし実際窯から出てきたものは何か違和感があり、その旨告げ器を送ると、後日「何が原因かわかった」と口作りを指摘された。本当に微妙なところだが、修正をして再度焼いたものは全く別物になった。
モノを見る、とはこういうことなんだと感じた瞬間であった。言われて気づいているようでは遅い。

伏見稲荷神社の初午祭り(2月の最初の午の日)の初午詣(福詣)をした際のお土産の素焼きの器を「つぼつぼ」といったそうであるが、この斑を施釉した器には勝見さんによって「つぼつぼ盃」と名付けられた。ツボを外さぬ名前である。

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渋谷のGALERIE AZUR(JR渋谷駅西口より徒歩3分・セルリアンタワー東急ホテル1F)さんにて
「自在屋 冬の小さな即売会・新唐津逸品展・アンティークバカラの盃展」
が開催され、そこでつぼつぼ盃が出品されます。ご縁がありましたらお手にとってみて下さい。

会期 12月10日(土)~25日(日)


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by tou-kasho | 2016-12-07 02:06 | 展示會

mf メゾフォルテ展 

路島の烏兎美術さんでmf(メゾフォルテ)展というグループ展が開催されます。
曰く、
ピアニストが譜面通りに弾こうとしてもつい出てしまう引き癖のように、ものつくりの作家もどうしても出てしまう癖をお持ちのよう。完成度の高い作品を生み出すため取り除こうとされることも多い様ですが、今回は敢えてややつよく癖が現れた作品をご出品して頂きました。その癖が個性となり作品の魅力となる可能性を秘めているように感じたからです。(DMより)

私はお話をいただいた時に、現在の拙作は今までf(フォルテ)だったものが陶芸に携わってきた年月とともに余分な力が抜けてきたmf(メゾフォルテ)だと思いました。枯淡のpp(ピアニッシモ)に行く前の、まだまだ沢山の悩みやら欲望やら悲喜交々が詰まった現在は何を作ってもmfになる気がします。

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mf メゾフォルテ展 ー掌の旋律、やや強くー

日時:12月10日(土)~25日(日)11:30~16:30 木曜定休
UTO 烏兎美術485番地5(伊弉諾神宮前)
住所:〒656-1521兵庫県淡路市多賀
電話:090-6738-8901
mail:uto@maia.eonet.ne.jp

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参加作家
陶芸 池西剛 大前悟 菊池克 西林学 廣政毅
ガラス 鈴木滋子 橋村大作 橋村野美知
フェルト ジョリージョンソン
ジュエリー CURIO 桑山明美 nibi
日本画 矢吹芳寛

お時間ございましたら是非お出かけ下さいませ。



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by tou-kasho | 2016-12-07 00:33 | 展示會

馬鹿不孤必有隣

展後のハイパー事務処理もひと段落し、満天の星の夜空を見上げる余裕も取り戻してきました。
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白磁壺に南天


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斑徳利と青磁鳥餌入盃

島の酒客より以前酒器の本を贈っていただき、その中に鳥餌入盃というものがありました。鳥かごの柵に引っ掛ける為の筒状の突起がついた餌入れをどこかの酔人が酒盃と見立てたものでした。酒好きもここまで行くと天晴と思い、更には自分でも作ってみたくなりました。
この盃を作る際に或る篆刻の老師を思い浮かべていたのですが、まさにその人が黒田陶苑の個展でこの盃を求めてくださいました。
その方が以前、

馬鹿は孤ならず必ず隣有り

という言葉を送ってくださいました。
論語の「徳は孤ならず必ず隣有り」をもじったものですが、器好きが高じてこのような素晴らしい方と知り合うことができ、馬鹿でよかったと思います。

礼状に鳥餌入盃に鳥が止まっている画に

鳥の餌入 酒盃に見立て 
悦ぶバカと 作るバカ 
馬鹿は孤ならず 飲もうじゃないか

という画賛を添えました。

いつも手紙と字がつまらん、と怒られるのですが、今回は更に怒られそうです。



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by tou-kasho | 2016-12-04 00:13 | 日々の暮らし
名が好きです。そもそも名前が素晴らしい。漢字が真名というのに対してあくまでこっちは仮りなんで、という奥ゆかしさと文字が書かれた瞬間から書き手の意志から乖離していくかりそめのものなんだ、という自覚を感じる素晴らしいネーミングのように思います。

個展会期後一日東京滞在を延長して五島美術館で開催されていた「平安古筆の名品」展と出光美術館の「時代を映す仮名のかたち」展を回りました。
死ぬほど疲れました。二館を一日で回るものじゃない。変体仮名を生半可に覚えているため記憶の片隅から覚えたことを引っ張りだしてきて解読し、疲れるとベンチで休憩しまた陳列棚に戻る。。。なぜ私はこのような苦行をしているのかわからなくなってしまいました。文字の美しさはもとより、表具の裂、紙など見どころは多く、国宝手鑑「見努世友(みぬよのとも)」の名が示す通り時空を越え紀貫之やら藤原行成ら仮名の能書家と会ってきました。

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右端の図録は美術出版の老舗、求龍堂さまと知遇を得て頂いた帝京大学総合博物館での展示会の図録。展示会には行けませんでしたが図録としてはこれが一番すばらしかったです。当面見ぬ世の友との対話が続きそうです。


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翌日は大阪に移動し東洋陶磁美術館で「朝鮮時代の水滴」展へ。なんとか会期に間に合い、しばし文人の世界に遊びました。図録がどんどん増えていく。お金はどんどん飛んでいく。


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by tou-kasho | 2016-12-03 01:59 | 日々の暮らし