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双頭ノ酒器展 2017

年も双頭の酒器展の季節がやって来ました。
備前の徳利、唐津のぐい呑み。

物故作家を含め、知名度の高い方達ばかりでいつも緊張します。
どうかご高覧下さいませ。
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於:しぶや黒田陶苑
会期:2016年9月1日(金)~9月5日(火) 
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-16-14メトロプラザ1F
Tel:03-3499-3225
11:00~19:00

出品予定作家(敬称略 順不同)

北大路魯山人
加藤土師萌
小山冨士夫
十二代中里太郎右衛門(中里無庵)

金重素山 金重道明 西岡小十

金重愫 金重有邦 隠崎隆一
金重巖 高力芳照

田中佐次郎
浜本洋好 丸田宗彦 
梶原靖元 西川弘敏
内田鋼一 菊池克
矢野直人 鈴木都


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by tou-kasho | 2017-08-31 01:59 | 展示會

鴻鵠の志、燕の志

月14日戌の刻。

五山送り火が灯される直前の京都で長男が生まれました。

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粉青盃 萬々歳

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「鴻太郎」と命名しました。

陳勝の、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやの故事より名づけました。

長女のくぐい(鵠)とともに志を見つけ大きく羽ばたいてほしいと願っています。

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産の二日前に不思議な体験をしました。京都・岡崎の書店を出ると一羽の燕がスーッと飛んできて私の腕に止まったのです。カバンから携帯を取り出し自撮りするまでの時間、腕にとどまっていました。観光客でにぎわう街中での椿事に、周囲の人たちも驚いていました。もちろんこのような体験は人生初でした。そしてこの瞬間、無事に子どもが生まれることを確信しました。
命名には鴻の字をつけようとしていたのですが、くぐいの命名がそうであったように出産直前の出来事に敏感であった私は燕の名になにか因めないかと色々探していた中、白居易の「燕詩」に出会いました。

燕詩   白楽天
梁上有双燕  翩翩雄与雌   梁上に双燕あり   翩翩たり雄と雌と
銜泥両椽間  一巣生四児   銜泥両椽の間    一巣に四児を生ず
四児日夜長  索食声孜孜   四児日夜長じ    食を索むる声孜孜たり
青蟲不易捕  黄口無飽期   青蟲捕へ易からず  黄口飽くる期無し
觜爪雖欲弊  心力不知疲   觜爪弊れんと欲すといへども 心力疲れを知らず
須臾千来往  猶恐巣中飢   須臾千来往     猶ほ恐る巣ど中の飢を
辛勤三十日  母痩雛漸肥   辛勤三十日     母痩せ雛漸く肥ゆ
喃喃教言語  一一刷毛衣   喃喃として言語を教へ 一一毛衣をかひつくろふ
一旦羽翼成  引上庭樹枝   一旦羽翼成る     庭樹の枝に引き上ぐるに
挙翅不回顧  随風四散飛   翅を挙げ回顧せず  風に随い四散して飛ぶ
雌雄空中鳴  声尽呼不帰   雌雄空中に鳴く    声尽くるまで呼べども帰らず
却入空巣裏  啁啾終夜悲   かえりて空巣のうちに入り 啁啾して終夜悲しむ
燕燕爾勿悲  爾当返自思   燕よ燕よ汝悲しむこと勿れ 汝まさに自ら思ひ返すべし
思爾為雛日  高飛背母時   思へなんじ雛たりし日    高飛し母に背ける時を
当時父母念  今日爾当知   当時の父母の念     今日なんじまさに知るべし


この詩に出会い、子供に燕の名をつけるのをやめました。なぜなら京都の燕は私が親燕になるのだと教えに来たのだと思ったからです。子供が包蔵する潜在能力は計り知れません。私のような親燕が思い抱くより大きな志をもって未来へ羽ばたく大鳥となり、やがて巣立っていくのでしょう。あのツバメはその時が来るまで能うかぎりの心力をもって青蟲を与えよ、と激励しにきたのだと信じます。

かもめはかもめ、孔雀や鳩にはなれない。ドジョウが金魚のまねをすることはない。

燕は燕で、この子を全力で見守りたい。それが燕の志であります。


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祝福の器を作ってみました。

いつかくぐいと鴻太郎が大空に羽ばたき隠居できる余力があったなら、燕志庵(ancient《英》,ancien《仏》,年寄り)という、子供にはつけきらなかったキラキラネームを号し都々逸でも作りたい。

祝福のことばを寄せてくださった多くの方々と大仕事をやり遂げた妻に感謝したいと思います。



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by tou-kasho | 2017-08-26 13:30 | 日々の暮らし

在洛顛末 其の四


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陶人展開催時は下鴨神社の古本市と重なります。お目当ての本はありませんでしたが、ただ本の森の中を歩き回るだけで楽しかったです。


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川口美術内で大西先生が煎茶席を設けて下さいました。以前、水出しの滴々(凝縮された数滴の茶を味わう)をいただきましたが、今回は熱い滴々を。
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先生の右脇にあるのは茶籠で元は中国の骨董で医者の通い籠だったそうです。涼炉も銅製の折りたたみ式。洒落てます。

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川口美術のショーウィンドウ。チョガッポ(韓国のパッチワークの風呂敷)と白磁壺の白に唐胡麻の茎の赤さが美しい。

今回も沢山の人やモノや場所との出会いがありました。主体的に動けば必ずや然るべき出会いがある、という確信を深めました。感謝。

在洛顛末ー完ー
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by tou-kasho | 2017-08-25 01:38 | 展示會

在洛顛末 其の三

月蠅いと書いて「うるさい」と読むのならば、八月虻えと書いて「ええかげんにせえ」と読みたい今日この頃。

冗談はさておき在洛顛末の続きです。
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天理を初めて訪問しました。駅から続くアーケードを抜け辿り着いた教会本部。驚くほど質素で巨大な本堂内部には夏休みにも関わらず観光客は全く見当たらず、敬虔な老若男女の信徒達が独特な動きで各々いのりを捧げていました。中には高校生でしょうか、真夏にもかかわらず爽やかな風が吹き抜ける大伽藍に響き渡る通る声で、朗々と「おつとめ」を詠じていました(表現が正しいかどうかわかりませんが)。信仰心が今も根付く、国内ではなかなか味わえない経験をさせていただきました。
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そして、念願だった天理大学付属天理参考館へ。洋の東西を問わず多数の優品が展示されていて、ちょうど学芸員の方が韓国から来られた考古学の資料館館長ご一行に説明をされていて、図々しくもそのグループに混ぜていただいて専門的な説明を聞くことができました。写真はパプアニューギニアの仮面群。

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中にはこんな絵馬も。母乳の出が良くなるように、という民間の素朴な信仰も大切に所蔵されています。民俗資料と考古資料が分けて展示されていてどちらも非常に素晴らしく、必ずやまた訪れようと心に誓いました。





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by tou-kasho | 2017-08-23 00:50 | 展示會

在洛顛末 其の二

方の散歩では風に秋の気配を感じ気持ちのいい時間でした。

在洛顛末の続きです。
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いつもの展示会準備のドタバタと展示会初日のエアコン故障でかなり疲労困憊だったのでちょうど友人の主催する韓紙工芸展が開催されていた素夢子古茶家で十夢母茶を飲みました。パッピンスも食べたかったのですがお陰で体が楽になり正解でした。


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調べ物があり高麗美術館へ。学芸部長が大変丁寧に協力してくださいました。資料を探して下さっている間、ビデオで流れていた設立者のインタビューを観て今まで知らなかった設立理念を知り、ますます好きな美術館になりました。

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先日の丹後巡礼の道中偶然久々にばったり会い、お話ししたくなって天江さんに会いに陶々舎へ。彼自身が摘んだ茶葉でお茶をもてなしてくれました。






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by tou-kasho | 2017-08-22 08:20 | 展示會

在洛顛末 其の一

都での陶人展より帰りました。あまりにも沢山のことがおきたので、少しづつ思い出しながら見聞したことをまとめておこうと思います。
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行きのフェリーから素晴らしい日の出を見ることができ、幸先の良い船出でした。

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階段に吊るされたチョガッポが涼を演出してくれました
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12名の作家の12の想い。そしてその想いから生み出された作品群は毎年多くの刺激を与えてくれます。気づけば7年目の参加です。打ち上げの夕食会では新たに参加された作家さんや8年前の第一回から参加されている作家さんなどと歓談し、陶人展の歴史を振り返りながらの楽しい夕食でした。

初日にはエアコンが故障するというハプニングもありましたが沢山の御来廊を賜りまして、無事閉会となりましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。




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by tou-kasho | 2017-08-21 01:32 | 展示會

岡目八目

引先の方から先日納品した斑片口盃の写真が送られてきました。曰く、「ひよこサブレに見える」と。
当たり前といえば当たり前ですが、器から受け取る印象やメッセージは十人十色で、自分と異なる世界が見えているこの方に軽い嫉妬を覚えました。
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斑片口盃

覧会である茶碗を鑑賞し、また違う機会に同じ茶碗を見ると全く異なる印象を受けることが多々あります。それは自分の意識、知識、感情といった内的なことと照明や季節、時間のような外的な要因でも大きく変化します。一番良いと思っていた茶碗がそうでもなくなったりします。そんな風なのでいつまでも自分の美意識にシャイです。


今目の前に見ている対象は一体何なのでしょう?




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by tou-kasho | 2017-08-03 15:56 | 作品

発送完了!!

人展の作品の発送が終わり、今夏初めて海に泳ぎに行きました。誰もいない海。蝉と鳥と波と風の音。脂肪が増えた所為か昔より浮力が増し、海の中で本気で寝そうになりました。

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海の向こうに姫島


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トウモロコシが安価で手に入ったのでトウモロコシたっぷりのリゾットを作りました。
器:白磁角皿 猪牙形箸置 スッカラ

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最近出番の多い粉引祭器形向付。夏らしくガスパチョを作りました。


明日は貯め込んでしまった注文品の梱包・発送。明日も頑張ります。



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by tou-kasho | 2017-08-02 03:39 | 日々の暮らし