Txirimiri

から谷沿いの道を上ること10分。雨上がりの夕刻。細かな霧が停滞し、ドキッとする風景を演出していました。桜の右斜め下は滝。こんな花見もまたいいものだ、と思いました。
サンチャゴ巡礼の道すがらTxirimiri(チリミリ、バスク語)と呼ばれる細かな霧雨にしばしば遭遇することがある、と以前巡礼を成し遂げた友人から聞いたことがあります。それはとても美しい体験だったと語ってくれました。
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日々の忙しさの中で、かくも美しい景色が遠くに行かずとも身近にあることを忘れていました。




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# by tou-kasho | 2017-04-09 02:45 | 日々の暮らし

灌仏会 天ぷら

4月8日。灌仏会。ということで、佛手筆架にホトケノザを取り合わせてみました。
以前、陶々舎の茶人・フクタロさんが送ってくださった写真を思い出しました。八面六臂のご活躍でお忙しくしているようで最近会えずに残念です。
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分では桜が記録的な遅咲きになっており、我が家も今頃辛夷がやっと咲き始め、窯脇の山桜が満開になりました。

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花:辛夷 木五倍子 藪椿
花器:斑耳付
先で採取した野草を天ぷらにしました。イタドリは新芽でないとかなり苦かったです。先日の西垣邸訪問から野の草に興味津々です。よく目を凝らすと実に様々な植物の感動的な活動があることに驚きを感じています。
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ヨモギ イタドリ タンポポ ツクシ






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# by tou-kasho | 2017-04-08 23:56 | 日々の暮らし

春風の贈り物

風に乗ってお慕い申し上げるご夫婦とそのご友人が我が家にやって来ました。
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久々にパエリヤとトルティーヤを作りました。食事準備中にお客様が床の間を飾って下さいました。

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軸:花のころ旅にありて
やどかさぬ人のつらさをなさけにておぼろ月夜の花の下ふし 蓮月
花:姫辛夷 紫陽花
花器:斑アルバレロ

花とお軸の、空間を支配する存在感。中廻は濃紺の揉み紙。花火のような模様。いいものを見せていただきました。姫辛夷+中廻の花火+お軸の花の文字。外へ出ずに花見が出来てしまいました。

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食事後は場を一新してお茶をいただきました。このネパールの台も十錦手の火鉢もわざわざ持参して下さいました。
かたじけない
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蒟醤合子(花梨砂糖漬)インド透かし彫合子(金平糖)萬事如意皿(和三盆)中國独楽盆(桜餅、荒城の月)
歌の花と朧月がそれぞれ桜餅、荒城の月と呼応する当意即妙な組合わせ。

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錫皿(紅豆腐)

お菓子も沢山揃い、鳥の鳴き声をBGMに贅沢な時間となりました。

これから梅雨まで、里山は天国のような季節です。



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# by tou-kasho | 2017-04-06 01:58 | 日々の暮らし

ビックリ絵巻

回の文房具展、予想をはるかに上回るご来場者があり、今後も文房具の世界をもっと拡げてゆこうという契機となりました。一週間の京都滞在、朝な夕なに沢山の人と出会い、美術館や料理店、酒場を巡りました。また、筆遊びの趣旨にご賛同いただいた方々の多くの足跡が手元に残ったので、折を見て皆様の水茎の跡を眺めニヤケたいと思います。これは私の宝です。

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特にルールもなく、皆様の自由な発想で絵や書を書いていただきましたが、梅の絵を描かれた次の方がそれを受け
はるはすくともかたみならまし
と続いたり、或る方の道法自然と揮毫された言葉の印を私が所有していたりと、真情の発露がおもいも寄らぬ結びつきを生み出しました。
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川口オーナーともゆっくり喫茶店で、来年はさらに充実した会にできるよういろいろとお話しすることができました。

この辺でビックリシリーズは〆にしたいと思います。




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# by tou-kasho | 2017-04-02 00:28 | 展示會

ビックリ箱

期2日目には丹後の和食屋、縄屋の吉岡さんが来場くださり、その後一緒に夕食を食べに行きました。吉岡さんの弟さんが西院駅の近くにレストラン・バーを最近オープンさせ、お邪魔してきました。
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Maker Kyoto

元質屋を3年かけてご自身でリフォームしたそうで、美大の彫刻科出身の空間プロデュース感覚と、創作料理とヴァン・ナチュールの組み合わせは世代の違いを感じ、新鮮な気持ちで楽しみました。

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西垣邸 台上の置物はチョスンサジャ(冥土の使者・死神)

また、偶然知り合った書家の西垣一川さんがご来場くださり、旦那さまが昨年の東洋陶磁の水滴展の序文を書かれた方と知り、最終日に図々しくも家にお邪魔しました。お二人の家は大徳寺のすぐ近くで、家の窓から金毛閣と比叡山が見えるというなんとも贅沢な立地。ボロボロだった家を極力手を入れずに元の物を残し建築家でもある旦那さまがリフォームしたそうです。建築とは?住まうとは?という深い考察の末に辿り着いた現在進行形の答えのように見えます。坪庭にはその辺から拾ってこられたエノコログサなど、雑草と括られてしまう草木を植え賞翫されている。壁の沁みなども何故か心地よく、玄関の韓國の置物が暗示するように限りなく彼岸に近い此岸のような、明日どうなるかわからない混迷の時代にあって現代の鴨長明の草庵を見たような気がしました。

二件ともリフォーム物件なのですが、世代・年齢・思想によって家はこうも違う表情をみせる。私も移転を考えているので(と随分前から言っていますが)大変参考になりました。

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七宝

西垣ご夫妻のすぐ近くにあったこともあって、やっと五(いつつ)に行くことができました。蕎麦懐石の最後に出てきた七宝。大徳寺納豆など七種の食材のお菓子で、とてもおいしかったです。



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# by tou-kasho | 2017-03-31 14:02 | 展示會