KOMAINU FIVE

学が箱根駅伝で4連覇を果たしました。

d0247023_00135085.jpg

狛犬型香合

優勝を祝し、往路での逆転優勝を演出した5人に準えて狛犬の香合5つを飾ってみました。

今年の作戦名は「ハーモニー大作戦」。

突出したエースがいなかったので、監督の采配と各選手の調和が大事だったようです。この香合たちも5つ並べることで互いが呼応しあい、予想しなかったハーモニーを見せてくれました。

食と器、茶と器、酒と器、作り手と売り手と買い手。。。。この一年、そんなハーモニーを演出出来る機会を沢山作っていきたいと思います。







[PR]
# by tou-kasho | 2018-01-06 01:20 | 作品

新春

旦おめでとうございます。
仕事納めを出来ず新たな年に入ってしまいました。昨年は展示会・出産・子育て・注文品の渦の中で錐揉み回転し続けたような、それでも充実した、精一杯やった一年でした。箱根駅伝が終わるまでには仕事納めをしようと思います。
皆様におかれましては幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。

d0247023_21075388.jpg
狛犬型水滴

報告が遅れてしまいましたが、今年最初の展示会が明日より始まります。
d0247023_23192043.jpg
酒の器 茶の器 展 

期間:1月2日(火)~14日(日) (1/2~5は午後5時まで)

参加作家:
藤ノ木土平 水谷渉 野口悦士 菊池克    

住所:〒612-8047  京都市伏見区上油掛町190  
tel:075-611-7822 
営業時間:11:00~19:00

お時間ございましたらお立ち寄り下さいませ。



[PR]
# by tou-kasho | 2018-01-01 23:36 | 展示會

Il cigno è mobile

歳の娘に心を翻弄されています。さっきまで一緒に仲良く遊んでいたかと思うと今度は完全拒否。下の写真のモビールのようにクルクルと心変わりをする娘。イタリア語でモビールはmobileですが、「気まぐれ」の意味もあり、ヴェルディのオペラの一節を思い出しました。

d0247023_23232919.jpg
鳥のモビール(此君亭工房)と天鶏壺



女心の歌
La donna è mobile         
女はきまぐれ
Qual piuma al vento        
風になびく羽のように
Muta d'accento e di pensiero   
声色も変わる そして心も

ジュゼッペ・ヴェルディ「リゴレット」より

そしてこう続きます。

Pur mai non sentesi        
そうは言っても
Felice appieno           
女の胸で本物の幸せを感じずに終わるのは
Chi su quel seno non liba amore
愛を味わえない人だ

振り回してくれる相手がいる幸せを感じ、当面はこのmobileを楽しむことといたします(笑)









[PR]
# by tou-kasho | 2017-12-21 00:35 | 日々の暮らし
年のスペイン・コルベド旅行で、英国の建築家デイビッド・チッパーフィールドさんのサマーハウスに行き、そこで日本人のアートコレクターであり、墓苑の理事長でもある大澤氏とお会いしました。これがご縁となり今年7月に落成式となったデイビッドさんが設計した猪名川霊園礼拝堂・休憩棟で使用される湯呑みを依頼されました。
製作に先立ち、建設途中の現地を見学しました。また、同じく大澤氏が運営する狭山湖畔霊園の森の礼拝堂(中村拓志氏設計)は、昨年アルカシア建築賞の最高賞「ビルディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞し受賞記念パーティーにも参加させて頂きました。
当初猪名川で建物を見たときにはその特徴的なカラーコンクリートの外観に準えた湯呑みを作ろうと考えていました。
しかしその後、「狭山の森の礼拝堂」の受賞記念パーティーでの中村拓志氏の設計への思いを聞いてしまったのが悪かった(笑)。私ももっと表層的でなく、その場で器を使って頂く意味をもう少し深く掘り下げて作ろうと思ってしまい、ついには落成にも間に合わず、ようやく11月になって納品させてもらいました。出来上がった湯呑みの形は私が唐津の故・中川自然坊先生の弟子となり、最初に出された課題の汲出しの形でした。できの悪い私は他の弟子達よりこの課題をクリアするのに時間がかかり、それでも言葉では教えてもらえず、悩みに悩んだ器でした。この形にしようと思った時は直感的にそう感じたのですが、この器を作っている時、彼岸に逝かれた師匠と対話しているような気がし、それに気づいたときにはこみ上げてくるものがあり、これで良かったんだと思いました。

参拝した方々が休憩棟でお茶を飲まれる時に、このような神秘体験をもって作った器で故人との対話をし、また御自身を振り返る一助となればとの願いを込め製作しました。
d0247023_22141560.jpg

猪名川より写真をいただきました。デザインも釉薬も形も、故人との、あるいは自己との対話の邪魔にならぬよう最もシンプルなものにしました。

d0247023_23145565.jpg
びっくりするほど良い写真が全くなかったので興味のある方は是非月刊誌「新建築」9月号(92)、もしくは「GA JAPAN」SEPT-OCT号(148)で特集されていますので御確認下さい。



今日は故・中川自然坊先生の命日でもあり、上述のエピソードを先生と懇意にされていた禅僧に追善の意も込め電話でお伝えし、故人を偲びました。

[PR]
# by tou-kasho | 2017-12-13 23:46 | 日々の暮らし

京傳鼻で笑う

年ほど前、くずし字に親しもうと思い図書館でふと江戸戯作文学である黄表紙を手にしました
江戸時代の大人向けの絵本、といった所でしょうか。最初に読んだのは山東京伝の「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」。団子鼻の主人公、艶二郎が自分は沢山の女に焼き餅を焼かれる色男だと世間に思い込ませるため、金持ちなのを良いことに大枚をはたいて涙ぐましい数々の画策を打つ、という話でした。
くだらないけれど愛おしく、またその発想の素晴らしさに引き込まれてしまい、すっかり山東京伝のファンになってしまいました。また、挿絵は当時の器が生活にどのように溶け込んでいたのかを知る貴重な資料でもありました。

の縁の妙は人生が長くなればなるほど一層感じるもので、今年知人の紹介で食べに行った祇園の食たくかとうさんでご主人と話していたところ、奥様が山東京伝研究の研究者・有澤知世さんということが判明しました。ちょうど前述の艶二郎の団子鼻(京伝鼻と呼ばれている)をモチーフに器を作ろうと思っていた頃で、後日本人とお目文字叶い、おすすめの京伝の著書やくずし字のアプリを教えていただいたりしました。
d0247023_23341541.jpg


d0247023_21370846.jpg
見栄っ張りな放蕩息子・艶二郎
いつの時代もおバカは変わらない。

11月のしぶや黒田陶苑での個展では「京傳鼻盃」を発表することができ、思いの外ご好評を賜り完売となりました。
完売後有澤先生がご来廊され、お見せすることはできませんでしたが京傳鼻盃完成のご報告をすると大変喜んで下さいました。
後日、資料と共にお手紙を送って下さり、京伝の晩年の作「気替而戯作問答」の中でその鼻が飛んでいってしまうことを教えて下さいました。なんともシュールな京伝ワールド。京伝の他の作品も現代のギャグ・ナンセンス漫画にも通ずる奇天烈な世界が展開されるものが沢山あり、今後も時間を作って読み続けていこうと思います。
そしてまた、京伝をモチーフにした作品を作ってみようと思います。

有澤先生、ありがとうございました!!

d0247023_23273282.jpg
「気替而戯作問答」と京傳鼻盃
奇しくも今年はこの作品の出版200周年でした。挿絵は歌川豊國。

飛んでいった鼻は200年の時空を超えて現代に盃となって現れたのでした(笑)

鼻で笑いながら酒を楽しんで頂ければ、という気持ちで作りました。





[PR]
# by tou-kasho | 2017-12-12 22:59 | 作品

陶芸家 菊池克の雑記帖


by tou-kasho