ビックリ牛

牛(ほうぎゅう=コブウシ)を象った水滴を二頭作り文房具展で展示しました。
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作っている時とても楽しかったので、二頭とも旅立ち嬉しい反面、寂しくもありました。

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国東に帰ると普段いるはずのない所でなんと二頭の牛が蓮華草を食んでおりびっくりしました。お陰で寂しさも少し癒えました。
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二頭のうち一頭は昨年11月に祇園にオープンした和食店「食たく かとう」さんに行きました。個展初日、この店の花守をする花人Y氏と編集のW氏の3人で楽しくおいしい夜を過ごしました。お店のご主人は相当器好きと見えて、この日は梶原靖元さんの盃で呑み、また森田十雨の茶碗も出てきて嬉しくなりました。
また、奥様は日本近世文学の研究者で、山東京伝を研究しているとお聞きし、私も江戸時代に器がどのように使われていたかを調べるため京伝の黄表紙を読んでいる旨を告げると、後日お二人で個展会場を訪れて下さり、彼女が執筆に加わった本をプレゼントしてくださいました。

器にこだわっているのは食にもこだわっている証です。祇園にお立ち寄りの際は是非いちど食べに行ってみてください。





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# by tou-kasho | 2017-03-30 00:31 | 展示會

ビックリ鳥

都・川口美術での5回目の個展を終え、大分に帰ってきました。嵐電、車折神社、鴨川デルタの飛び石、そしてお元気そうな川口オーナーのお顔。いつしか上洛には欠かせないルーティンとなっています。

今回は2回目の文房具展で、DMに「興ずれば会場で書や篆刻の実技の交流も期待」とあったものの、実際に筆を手にする人はそういないだろうと高を括っていたのですが、終わってみればギャラリーの奥行きに迫らんかというぐらいの幅の巻紙になりました。ご賛同いただいた方々には大変感謝しております。

これから数回に亘り在洛中に見聞したことを書こうと思いますので宜しくおつき合いのほど願っておきます。
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川口美術の一階内側からの風景


て、旅(出張?)には思わぬ出会いがつきもので、それがまた醍醐味でありますが、今回は多くのに出会いました。
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バルセロスのガロ

出町柳の路地にあるCantina Rossiでポルトガルの置物・バルセロスのガロに遭遇しました。実は今回のDMにもあった粉青酉形水滴はこのガロの李朝的解釈だったので、思いも掛けぬ出会いに驚きました。サルシッチャとレンズ豆の生麺スパゲッティ、美味しかったです。京都はこういう素敵な小さなイタリアンの店が多く羨ましいです。

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粉青酉形水滴

ポルトガルから国東に来るまでにこんなになってしまいました(笑)
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飴釉鶏頭形水注

そういう意味ではこの鶏頭水注も元は中国。韓国経由で国東でこんななりました。

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鴟鴞尊(しきょうそん)

会期中には鹿ヶ谷の泉屋博古館に特別展・「楽しい隠遁 山水に遊ぶ」展を見に行きました。私の文房具展会期中に隠遁に遊んだ文人の文房具の飾りをみることができたのですが、青銅器館ではこの鴟鴞尊(しきょうそん)に出会いました。鴟鴞はフクロウのことだそうです。

粉青酉形水滴の箱に「びっくりどり」という銘を依頼されましたが、私には今回出会った鳥たちすべてビックリ鳥です。

今回はこの辺で。






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# by tou-kasho | 2017-03-29 00:23 | 展示會

三椏(ミツマタ)



温み、氣も緩む。個展作品の発送と前回個展の桐箱の箱書きが完了し、今年一番の安堵感に満たされています。
これから注文品に注力する前に半日休みを取りました。
近所の山に三椏の群生地があるとの噂を聞きつけ、離合もできない川沿いの谷道を上ること2km。

いまだ嘗て見たことの無い光景を前に言葉を失いました。

観光地であれば春暖の連休ともなると人でごった返すところですが、初老の二組の夫婦以外に人とすれ違うことも無く、交通の便が悪いお陰で享受できる田舎のストロングポイントを存分に愉しみました。


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三椏の品のある匂いに覆われました。
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紙を作るために植えられたのでしょうか?
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外出ついでに海岸段丘を覆う菜の花畑で知られる長崎鼻に寄りましたがこちらはこれからが見頃でした。

明日から上洛です。早春の京も楽しみです。

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# by tou-kasho | 2017-03-20 06:47 | 日々の暮らし

第二回 文房具展

人に届け物を持って行くも不在だったので帰ろうとすると、道の向こう側の山茱萸の黄色が目に飛び込んできました。知人に電話でお福分けを乞い、二三朶いただいてきました。ちょうど見頃で良かったのですが、ここのところの忙しさの所為か、ざわついた花になりました。
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花:山茱萸 藪椿 芽吹紫陽花 花器:黄伊羅保

て、岡山に続き京都の川口美術さんで個展をさせていただくことになりました。前回の個展では窯焚き中に肺炎で倒れ在廊叶いませんでした。あの事件より多くの教訓を得ました。相変わらず忙しくはあるのですが、完全燃焼する前に休憩を入れるようになりました。足を運んで下さったお客様をはじめ、ギャラリーオーナー、スタッフの皆様にも多大な迷惑をおかけしたにも関わらず、またこうして個展を開催させていただけることに喜びと感謝の念を感じ、能う限りの準備をして初日に臨もうと思っています。
今回は2回目となる文房具展です。作っていて楽しい文房具ですが、細工物が多く時間がとてもかかる品々です。どうぞご高覧下さいませ。
また、折角の機会なので会場に筆と紙を用意し、お客様と書を愉しむこともしてみようかなと考えています。無論強制ではないですが、もし宜しければご来場の足跡を残していって下されば幸いです。

文房具展と銘打っておりますが、酒器、茶器、食器、花器なども持って行きますのでそちらもご覧くださいませ。

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川口美術さんのブログ↓











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# by tou-kasho | 2017-03-17 00:52 | 展示會

猪牙(ちょき)

5月の別府アルゲリッチ音楽祭。ミッシャ・マイスキーの演奏を見に行こうと予約解禁日の朝10時ちょうどにオンライン予約を試みましたが、アクセスが殺到し1時間後に予約最終確認画面まで辿りつくもシステムエラーが表示され万事休す。
後日事務局に問い合わせると2,000枚のチケットに対し初日だけで40,000のアクセスがあったのだとか。
ミッシャ・マイスキーのチケットは150枚というプレミアム・チケットで、掴みかけていた僥倖が手からすり抜けていった悲しさに、ここのところの寒風が追い打ちをかけます。

は変わり、猪牙船形の箸置と筆架をつくりました。猪牙船と言えば江戸時代に活躍した高速船で胴体がスリムなゆえスピードは出ましたが、安定感はなかったようです。猪牙船に乗って浅草の観音様の裏手に出かける殿方の悲喜交々がしばしば落語にも登場します。
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本物の猪の牙と猪牙船箸置

昨年猟師から猪の牙を頂戴しました。写真は下顎の犬歯で、非常に鋭い。上顎の犬歯と擦り合わせることで鋭さを保っているそうです。中は空洞になっているので工夫次第で一輪挿しにもできそうです。我が家ではたまに筆架としても活躍しています。

山は芽吹きの季節。三寒四温。春が待ち遠しいですね。




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# by tou-kasho | 2017-03-10 00:35 | 日々の暮らし