2017東方見聞録 その4

京の母が退職とともに住み慣れた品川を離れ杉並と世田谷の境にある富士見ヶ丘に引っ越し5年。東京での個展の際には毎回泊まらせてもらっている。渋谷の個展会場には井の頭線一本なので都合が良いが、住宅街で店も少なく知る人もなかった。

個展期間中はほぼ毎晩終電で帰るのが慣わしとなっているが、ある晩珍しく早めに高校の先輩との会食が終わり、富士見ヶ丘駅に着き家へ向かっていた時、ようやくその日は母が弟妹と外出し、遅くまで帰ってこないことを思い出した。

鍵も持っておらずぽっかり時間が空いてしまった。

夜には殆ど店の明かりが無いこの町で、電車で移動し酒場を探すことも辞さぬ覚悟で駅前に戻ると、一軒の立ち飲みイタリアン居酒屋の明かりを見つけた。

渡りに舟とばかりにその小さな店の戸を開けた。初めて入る店で感じる所在なさより安堵感が勝っていた。程なくオーナーが声をかけてくれ、隣にいた常連の女性客と共に語らい気づけば私の半生を語っていた(笑)。

その後ラテン気質のインテリアデザイナー達も加わり、思いもかけず大変楽しい夜となった。
d0247023_23014410.jpg
ちょうどイタリアの今年収穫の葡萄酒・ノヴェッロがあり、イタリアでは栗とともに飲むことを教えてもらった。さらにこの栗は富士見ヶ丘の農園で収穫されたそうで、こんな都心にも栗農園があることに驚かされた。

駅と母の家の往復でしかなかったこの町との関わりがぐっと身近なものになり、別の夜再訪したことは言うまでも無い。

また来年、富士見ヶ丘に行く楽しみが一つ増えた。

追記:袖振り合うも他生の縁。女性客は後日個展にも来廊くださり、ブログにまで取り上げて下さった。感謝。記事内の雷庵というお洒落蕎麦屋(シャレ蕎麦と勝手に呼んでいる)もおすすめです。

つづく





[PR]
# by tou-kasho | 2017-11-14 23:51 | 展示會

2017東方見聞録 その3

いもので今回で4回目の個展。会場の様子を少し。
d0247023_00232418.jpg


d0247023_00262403.jpg
粉青花火文餅型皿

d0247023_00205148.jpg
斑扁壺 お軸は荒川豊蔵の築窯・初窯をテーマにした画賛

d0247023_00213583.jpg
文房具など細工物を多く作ったので時間がかかりました。

d0247023_00185664.jpg
天鶏壺


つづく
[PR]
# by tou-kasho | 2017-11-14 00:52

2017東方見聞録 その2

立新美術館よりそのまま西麻布まで歩き、NANATASUGALLERYで開催されていた牧野永美子さんの個展「ロマンティックな形相」に。
d0247023_00090892.jpg

d0247023_00041708.jpg
元となった平面作品のドローイングも見ることができ、豊かな妄想と確かな技術を愉しむことができました。

d0247023_00112384.jpg
京橋に移動し魯卿あんで山田山庵の茶碗展を拝観。手取りの感覚、今でも忘れません。

夜は大学の友人達とビストロÄtaへ。「まぐろのうなじ」が絶品‼話が止まらず個展前日にまさかの3時半帰宅(笑)。

つづく




[PR]
# by tou-kasho | 2017-11-13 00:41 | 展示會

2017東方見聞録 その1

田陶苑での個展が無事終了し、無事国東に帰ってきました。
ご来場下さった皆さま、ご支援下さった皆様、どうもありがとうございました。
これから数回に分け、東京で見聞したことを備忘録代わりに書き留めてこうと思います。

d0247023_22172862.jpg
出発前夜の十三夜の月暈と、当日朝の日の出が個展前のいつもの不安を和らげてくれました。

d0247023_22582812.jpg

東京に着き、羽田より国立新美術館の安藤忠雄展に直行しました。会場内の直島プロジェクトのインスタレーションで学生時代からの友人、川崎昭氏のmouse on the keysが音楽担当に抜擢され、彼が何度も訪れた直島で感じたものを追体験しました。
d0247023_22495591.jpg
原寸大で再現された光の十字架。十数年前、安藤建築が好きで現地に見に行ったことを思い出しました。他にも若き日の安藤氏が世界を放浪していたときのスケッチの緻密さに怪物の片鱗を見る事ができました。

つづく
[PR]
# by tou-kasho | 2017-11-11 23:39 | 展示會

達者でナ

にまみれてヨー 作った器 
今日は買われてヨー 町へ行く
オーラ オーラ 達者でナ オーラ オーラ 風邪引くナ
アア 風邪引くナ 放す手綱が ふるえ ふるえるゼ

しぶや黒田陶苑での4回目の個展の作品、段ボール8箱分を無事佐川男子に託しました。最後の窯焚き前には時間の余裕が無く、台風の大雨の中文字通り泥まみれになりながら準備をしました。とにかく今はゆっくり休みたい。

どうかかわいがって下さる方々の手元に行きますように。

お時間ございましたら是非ご高覧下さいませ。


d0247023_23113626.jpg
DMが三つ折りになりました。

d0247023_23110642.jpg

菊池克展
会期:2017年11月3日(金)~7日(火)
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-16-14メトロプラザ1F
Tel:03-3499-3225
11:00~19:00
全日在廊します。
d0247023_23413151.jpg
台風一過の窯焚き後に見上げた鰯雲はきれいだったナ



[PR]
# by tou-kasho | 2017-10-31 00:48 | 展示會

陶芸家 菊池克の雑記帖


by tou-kasho