入丹求法巡礼行記

週末、昨夏のコルベド旅行で知り合った国内外のメンバーに随行し、丹後半島の魅力的な人や場所を訪れました。
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丹後への道中で福知山市大江町の手漉き和紙の田中製紙工業所で和紙作りの工程を丁寧に教えていただきました。原料のコウゾを自社の畑で栽培し、トロロアオイの根をつぶした粘り気のある液体をつなぎとし紙を漉く工程を見学しました。江戸末期から明治時代には町内に200軒の製紙所があったそうですが、現在はここ一軒のみ。五代目のご当主は伝統技法を継承しつつ新たな製品の開発にも力を入れているそうです。ちょうど巻紙が不足していたのでまとめ買いしました。物語を知っているモノにはより愛着が湧きます。

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京丹後・久美浜の和久傳の森に先月末にオープンした「森の中の家 安野光雅館」に行きました。同氏の原画や本を楽しめます。安藤忠雄設計。敷地内にはこれまたオープンほやほやのMORIというレストランでランチ。近郊の農家で栽培された本当においしい野菜に衝撃を受けました。

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幼き頃に慣れ親しんだ安野作品。親にかってもらった絵本を自分の子供にも買い求めました。


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宮津にあるお酢の醸造元・富士酢さんへ。無農薬米を自社栽培し、杜氏さんが酢もともろみ(酒)を作るところから酢を作られています。

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かつては花街もあった宮津の町中の、元醤油醸造家の旧家を改築し7月6日にオープンした飯尾醸造が出店したイタリアンレストラン「aceto」。イタリア語でaceto はそのままずばり「酢」。オープン直前にお邪魔し、飯尾醸造のすし酢で作られた寿司飯でイタリア料理をネタに手巻き寿司を食べさせてもらいました。めちゃ旨かったです。飯尾醸造の若き五代目当主は宮津を日本のサン・セバスチャンにするべくこのお店を足がかりに魅力ある町作りを目指しています。
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弥栄の縄屋さんを初めて訪れました。吉岡さんの室礼、器、食材へのこだわり。流石です。こういうものを作りたい、というゴールを明確に設定し、そのためには何をすべきか?を合理的かつ情熱をもって供される料理は予想以上のものでした。
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デザートの桃のおひたし。桃の上に鰹節がかかり出汁がかかっている。桃を食べ終わった後に甘みが移った出汁を飲みましたが最高に美味しかったです。

の他にも丹後を愛し、こだわりを持って生きている方に沢山お会いする事ができました。
飯尾酒造の若当主がいみじくも仰っていた「機械化すれば同じようにいい酢ができますが、我々が敢えて昔ながらの方法にこだわるのは、それこそが文化だからと考えるからです。」というシンプルな言葉に心打たれました。カルチャーの語源がラテン語のcolere(耕す)にあるように、モノづくりを原点から見つめ愛し、さらに新たなシーンを開拓していく人々の言葉は力強く、いきいきしている気がします。

サンチャゴ巡礼ではないけれど、道中沢山の気づきがあり、自分もこうありたいと思わせていただいた今回の入丹巡礼でした。















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# by tou-kasho | 2017-07-12 03:09 | 日々の暮らし

色男

週関西方面に行く機会があり、ちょうど友人の川崎昭氏のmouse on the keysのライブがあったので京都のライブハウスに行きました。京都で彼のパフォーマンスを見るのはMOK結成前夜、nine days wonderの時代なのでもう10年以上前です。MOKになってからの活躍はすさまじく、北米ツアー、ヨーロッパツアーを幾度となく重ね、パフォーマンスにも自信と経験と技術を持った者にしか出せない風格の様なものが滲み出てきていました。ライブ後、ファンの方々との時間を割いてくれ少し話ができました。ドラムを叩く力やスピードに以前より凄みを感じたのですが本人曰く以前より力が抜け、また叩くのではなく引く力が重要なのだとか。これっていろいろな動作に通じますね。
今興味あることや今後のビジョンなどを聞けました。これからも目が離せない、そして色気を少しでも分けてもらいたい自慢の友人です(笑)。

次のライブはフジロックなので興味の或る方はチェックしてみてください。






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# by tou-kasho | 2017-07-10 01:14 | 音樂

夏の酒器

岡・大分で集中豪雨が続いていますが、国東半島は大雨となったものの比較的穏やかでした。
本当に沢山の方々からご心配のメールやお電話を頂きまことにありがとうございました。
被害が最小限にとどまるよう祈っております。

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花;白木槿
花器:斑粽形

前、自在屋の勝見充男さんが個展に来て下さった時に荷盞(蓮形の盃)を見て「これで酒用の片口作ってみたら?」という助言をくださいました。自分で気付けなかったのは口惜しいですが、できあがりを見て「流石!」と思いました。助言の成果は明日(7月8日)より始まる「自在屋 夏の小さな即売会」にていくつか展示されます。もし機会がありましたら是非ご覧下さいませ。


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酒:住吉 特別純米酒 樽平酒造
器:掛分皿(キムチ・冷奴・牛スジ煮込み)、荷葉片口、井戸盃



「自在屋 夏の小さな即売会」
会期:7/8(土)-7/17(月•祝) 
会場:GALERIE AZUR 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテルロビー階
電話 :03-6427-0029
営業時間:11:00~18:00
勝見さんは9日(日)、16日(日)、17日(月)在廊


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# by tou-kasho | 2017-07-08 00:31 | 展示會

一時間半の船旅

牙舟の箸置のご注文を頂き、形を作り素焼きの準備をしていると、お世話になっている方から船に乗って国東半島を海側から見ないか、というお誘いをいただきました。この方の会社で取り扱う砂利を隣の豊後高田市から国東市の熊毛港まで運搬する船に乗せてもらう、という貴重な体験でした。運良く雨が上がり、今まで見たことの無い角度から国東半島をみることができました。
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猪牙舟形箸置(素焼き前)

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熊毛港
砂の積載のためにクレーンがスウィングする度に船はかなり大きく揺れ、その作業中に船内の食堂で昼食を取りました。弟子明け後独立資金を貯めるためにマグロ漁船に乗ろうと思い資料を集めていたことを思い出しました。もしマグロ漁船に乗っていたら。。。

ホベルト・メネスカル、ワンダ・サーのデュエットで「O barquinho(小舟)」








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# by tou-kasho | 2017-06-25 23:32 | 音樂

F氏の来訪

阪の懐石料理店で10年以上の研鑽を積まれ、現在は福岡のお店で料理長をされている料理人が我が家を訪ねて来て下さいました。以前大阪での展示会があった時には昼の部の仕事を終えた後に休憩時間を割いて割烹着のまま展示会場に来てくれたものでした。その情熱が嬉しく、また器の上に来る料理に対して彼と同じように勉強をしているかと自問すると恥ずかしくなり、それ以降なるべく気になる料理店に足を運ぶようになりました。
来年には独立をする決心が固まったようで、そのほとばしる情熱に応え、私も器で微力ながら加勢させていただきたいと思います。
こういう方達と話している時は本当に楽しく刺激になります。感謝。

件ですが、エゴマが手に入ったのでひき肉で餡をこさえて韓国料理のジョンを作りました。エゴマの香味が口に広がりおいしかったです。
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料理:エゴマのジョン
器:無地皿 粉青餅型皿
た、今年は枇杷があたり年で、庭の木のものは摘果していないので小粒ですがとても美味です。
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ソアン(書案)皿に枇杷



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# by tou-kasho | 2017-06-25 01:35 | 日々の暮らし