夏も近づく


十八夜を迎え、茶の産地も我が家も大わらわです。
休憩の散歩で見つけた花などを手すさびに生けるのがいい気分転換となっています。

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花:莢蒾(ガマズミ)
花器:半磁壺

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花:紫蘭
花器:掛分瓶

やりたいこと、やらねばならぬことが山積ですが、睡眠も大事な仕事の一部。

ということで今宵は潔く、おやすみなさい。



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# by tou-kasho | 2017-05-03 01:25 | 日々の暮らし
の谷渡りの声が小犬のワルツの出だしのようにコロコロと山に鳴り響いています。

先日我が家に遊びに来た友人を最寄りの駅に送るのに山越えのルートを通りました。めざとく山吹を見つけ、帰り際に一朶いただきました。


七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき  兼明親王

太田道灌が鷹狩りの際に雨が降り出し近くの小屋で蓑を借りようとしたところ、中から出て来た若い女性に山吹の枝を渡され、訳のわからぬ道灌は怒って帰宅したが、家臣に上記の歌を教えられ、「実のひとつだに」は「蓑ひとつだに」の掛詞だったことを知り、女性の真意を読み取れなかった自分の無学を恥じた、という話がありますね。

最近忖度という言葉が俄に流行っていますが、上の歌のようなシーンで忖度し、胸キュンしたいものです。



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花:山吹 諸葛菜
花器:白磁提灯壺


この一重の山吹は実が成りますが、八重山吹は実が成らないので上のような歌ができたそうです。










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# by tou-kasho | 2017-04-29 14:15 | 日々の暮らし

祝開店 木山 

夏、国東移住の最初の半年ほど我が家に住み込みいろいろ手伝ってくれたアメリカの友人がほぼ8年ぶりに我が家に戻ってきました。
当時のお礼と歓迎の意を込め京都和久傳で食事をしました。
帰り際にお世話になっている木山板長が何か言いたそうにモジモジしていたので問いただすと、独立開業するので器を作ってほしいとのことでした。
新規開店の器に拙作が採用されるということは経験が無く、しかもとてもお世話になっている木山さんからそんなお話が頂けるなんて本当に名誉なことで友人とともに大喜びしました。
今年3月には工事中の店舗を見学させてもらい、「煮物椀にこだわりたい。そのために御所と同じ水脈の井戸を掘った。」と熱く語る木山さんに、10年前に彼と同じ年齢で独立した自分と比べ、はるかにしっかりとした腕と経験と人格を備えた方だなと思い、開店を心待ちにしていました。
そしていよいよ4月25日に開店。プレオープンに行かれた方から写真を送っていただきました。私は来月までお預けですが、京都在住の方、また上洛の機会がございましたら是非お立ち寄り下さいませ。
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木山
電話 075-255-4460
〒604-0804
京都府京都市中京区堺町通竹山町下ル西側
12:00~13:30入店 18:00~19:30入店

不定休

要予約
昼10000円(税別)・ 夜15000円/20000円(税・サ別)




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# by tou-kasho | 2017-04-27 09:14 | NEWS

穀雨の訪日

ペインの友人夫婦が我が家に来ました。2005年以降7回目の訪日で、そのうち6回会えています。(1回は肺炎でやむなく断念)
一年前より仕事でミュンヘンに住んでおり、国民性や気候、食文化の違いでかなり苦戦している様子を面白可笑しく教えてくれました。
春の訪日は初めてで、里山の春を満喫でき満足して帰って行きました。
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近所の滝を散歩

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滞在中に偶然将棋の駒や盤をコレクションする知人が訪れ、折角なのでコレクションを見にお宅を訪問させてもらいました。棋界最高峰の名人戦にも駒をお貸ししていて、森内俊之棋士と羽生義治棋士の名人戦での対局の際も同じ部屋で戦況を見守ったそうです。
重要な対局は棋士が対局に集中できるように黄楊の柾目で真面目な字体で書かれたものが好まれる、と伺いました。氏のコレクションとして、御蔵島産の黄楊の虎斑のある駒など数種拝見させていただきました。字体も様々でスペインの友人も日本の工芸の奥深さに感慨深げでした。

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晴天にも恵まれ夕刻には引き潮の海岸を染める日の入りを見る事ができました。

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帰り際に惜別の一服を点てました。見送りの後、伽藍とした部屋で自服。スペインで再会、といきたいところですがきっとまた日本での再会となりそうです。

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花:著莪
器:バンダジ形筆筒

半枯れの葉と茎の瑞々しさのコントラストが美しかったです。





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# by tou-kasho | 2017-04-21 02:09 | 日々の暮らし

花惜しむ

りしをれたる庭などこそ、見どころ多けれ

そんな吉田兼好の言葉とともに風流な花見のお誘いがあり、大分国分寺跡まで出かけてきました。
記録的な遅咲きといえど、一昨日に予定された花見はさすがに遅すぎでは?と思われましたが、ちょうど花舞い落ちる美しい名残の花見となりました。

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大そらのよそに思ひししらくもにこのごろまがふ山ざくらかな 香川景樹
※香川景樹は江戸後期の歌人

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お弁当はお誘い下さった方の心づくしの手料理(涙)

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酒は呑めなかったのですが、桜の塩漬けで味付けされたサイダーを頂くことができ、またまた感動。

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花見客はほとんど無く、鳥の囀りと単線の踏切の音がかすかに聞こえました。

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二服目は桜の蒔絵の茶箱 銀瓶には櫻川の文様 
風炉:磁州窯鉢 
菓子:桜とつくしの干菓子(但馬屋)うすべに(末冨)

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見の後は、奈良時代、聖武天皇の詔で造られた豊後国分寺跡を散歩しました。現在観音堂が立つこの場所にはなんと全国最大規模の七重塔があったのだそうです。見晴らしが良く気持ちの良い平野で、当時の人達がここに国分寺を造ったのもうなづけます。


花見にお誘い下さり心づくしの用意をしてくださった方に

佐保姫のさゝらふりたる名残盌

という句とともにお礼状を送りました。

※佐保姫は春の女神。ささらは筅の訓読み。






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# by tou-kasho | 2017-04-17 00:27 | 日々の暮らし