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古唐津な一日

古唐津研究交流会は伊万里市教育委員会とタッグで盗掘された窯跡の埋め戻し作業をしています。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」という割れ窓理論というのがあり、窯跡もこれに則って埋め戻しをしています。

今回は藤の川内窯と甕屋の谷窯。唐津ファンなら聞き覚えのある名前ですね。

「古唐津」。。。 この響きに魅せられ陶片でも手元に置いておきたい、というコレクターは数知れず。需要があるところにはビジネスが発生し、ヤクザまがいの供給元があるのが現状です。贋物も多いのは人気の証拠かもしれません。
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               これ窯の焚き口じゃありません。盗掘跡です。  
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穴ぼこだらけです。窯跡は貴重な文化財。窯跡にてかつての陶工たちに想いを馳せ、感動するまでで止めておきましょう。 
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作業後、櫨の谷窯の吉野靖義さんが特別講義をしてくださいました。「かつての唐津焼は土ではなく、石を砕いて使っていた」という説を実践せしめ、業界を震撼させた方です。手法を同業者に公開するのはよっぽどの覚悟が必要です。しかし、唐津焼の未来のために、吉野さんは今回の講義を引き受けてくださいました。ありがとうございました。そして要請をしてくださった研究交流会のメンバーにもお礼を言いたいです。

講義の後、教育委員会の計らいで藤の川内窯と甕屋の谷窯の陶片鑑賞会。

個展前なので参加しようか一瞬だけ迷いましたが、行って正解でした。
by tou-kasho | 2012-03-09 01:24 | 仕事