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ソアン皿

セイタカアワダチソウとススキが意地の張り合いの背比べをするのをツワブキの黄色い花が見上げています。

庭の柿の木は今年は裏年で、葉が落ち風通しの良くなった枝間にバツが悪そうに実を露わにしています。

22〜24日まで登り窯と灯油窯を焚き、窯出し、器のそうじ、検品、価格表作成、梱包、発送と怒濤の数日をほぼ寝る間もなく過ごし、気絶しているうちに全てが終わっていたような心持ちです。宅配便のトラックの背中を祈るような姿で見送り、ようやくそんな秋の光景が目に飛び込んできました。やれることはやった。後は結果を待つのみです。

話は変わって、今回黒田陶苑のDMの写真に白磁バンダジ水滴が掲載されました。
同じような心情で生まれた作品があるのでご紹介します。
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書案(ソアン)皿です。ソアンは韓国語で文机のことで、文人たちは書案の上で物を書いたり絵筆を走らせたりしました。
私も調子の良い書案の一つも買って文人気取りを決め込んでみたいものですが、赤貧洗うがごとき我が身ではとても手の出せるものではありません。せめて陶器でその形だけでも再現したい、という憧憬の念からこの皿は出来ました。
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文机(ふづくえ)皿と言う名前でも良かったのですが、朝鮮由来の技法でできたものなので、何となくソアン皿にしました。
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知人からお土産でいただいた泉堂の炭酸クーベル。最近刺身も盛ってみましたが、中々よかったです。

いにしえからカタチというものはそんな希求心や特別なモノ・人・出来事に出会った初期衝動から生まれ出て来たように思います。
by tou-kasho | 2014-10-28 02:37 | 作品