虫の音の誘い
2014年 12月 12日
冬ざれの庭に降る雪を眺めつゝ窯焚きを終え、気づけば川口美術さんでの個展がすでに
開催中です。
開催準備の設営中、思わぬお客さまがありました。
唐津での修業時代にいつも目をかけて下さっていた師匠の友人でもある曹洞宗のお坊さん。
ときどきお寺にお誘いくださり、古陶磁や刀剣、墨蹟、クラシック音楽などを楽しませて下さいました。
内弟子の身分であったため、夜間の外出は憚られたのですが、この方からのお誘いがある時は先生も看過してくださり、免罪符をもらったかのような気分でいそいそと出掛けたものでした。
またその誘い方が振るっていました。
ある夏の終わりの夕暮れ。お坊さんから電話があり、「虫の音が美しいので聴きに来ませんか?」と。
私の住んでいた窯は山に囲まれ、虫の音が騒がしいのを知りながら、そんな風流なお誘いをされる方でした。
あれから10余年。

このスコッチと同じ歳月が流れましたが、京都のバーのカウンターでグラスを並べ、思い出話や近況を語り合うことができる今を本当に有り難く奇跡のように感じています。

下鴨神社にて巫女さんの集団に遭遇。
河合神社

糺の森
今年最後の展示会。また新たな出会いがあり、沢山刺激を受けています。只管感謝。
開催中です。
開催準備の設営中、思わぬお客さまがありました。
唐津での修業時代にいつも目をかけて下さっていた師匠の友人でもある曹洞宗のお坊さん。
ときどきお寺にお誘いくださり、古陶磁や刀剣、墨蹟、クラシック音楽などを楽しませて下さいました。
内弟子の身分であったため、夜間の外出は憚られたのですが、この方からのお誘いがある時は先生も看過してくださり、免罪符をもらったかのような気分でいそいそと出掛けたものでした。
またその誘い方が振るっていました。
ある夏の終わりの夕暮れ。お坊さんから電話があり、「虫の音が美しいので聴きに来ませんか?」と。
私の住んでいた窯は山に囲まれ、虫の音が騒がしいのを知りながら、そんな風流なお誘いをされる方でした。
あれから10余年。





by tou-kasho
| 2014-12-12 02:06
| 日々の暮らし