蓮は美しい上に美味い

礼は季節を少し先取りするのがいいそうで、そんなことを知ってか知らずか気の早い蛍が飛び始めました。

我が家の床にも蛍に因んだ軸が掛かりましたが、後日改めてこの話は書こうと思います。

さて、来月は奈良の文居さんにて小澄正雄さんと二人展ですが、「蓮」をお題としていただいたので昨年よりあれこれと考え試作などをしていました。

はじめは仏教との親和性から蓮を捉え考えていました。
拙窯の名前の由来でもある拈華微笑の花は金波羅華(こんぱらげ)という空想上の花だそうですが、なんとなく蓮のイメージと結びつきます。

蓮には花を見ている自分の穢れを恥ずかしく思わせるような、清廉で凛とした佇まいがあります。

儒家たちもこの花に清廉潔白さや君子の理想の姿を見、詩や絵のモチーフとしました。

そういった精神世界での象徴性を考えずとも、蓮の花は、葉は、実は、そして枯れた姿でさえ美しい。そして根は美味い。

今回はその圧倒的な美しさに気圧されながらも無邪気に考え形にしたあれこれを少しずつ出展しようと思います。
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荷盞 
中国では蓮の葉に酒を注ぎ、その茎から酒を飲む趣向があるそうで、盃に見立てた葉を「荷盞(かさん)」と呼んだそうです。飲みにくそうでとても飲みやすい盞(さかづき)となりました。
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荷葉皿(かようざら)
文居さんオーナー宅に嫁いでいった皿。唐津市厳木町の和菓子職人、原さんのお菓子を載せて写真を送って下さいました。
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by tou-kasho | 2015-05-17 01:03 | 作品