月暈盃
2015年 12月 24日
師走22日に窯焚きをしました。新しい土と新しい釉薬。新しい試みを窯の中に詰め込んでの点火はいつだって月面着陸を夢見たアポロ計画のような期待度で胸が膨らむのであります。
今回の窯出しに特別期待感が高かったのには二つ理由がありました。
一つは土と釉薬の相性について普段より時間を掛けて考え、準備できたこと。
そしてもう一つは、窯焚き中の夜空に月暈(げつうん)を見たことでした。
私はそれが薄雲の細かい氷の結晶が月光を反射して夜空に月の輪を描き出す幻想的な現象だということを終ぞ知らずに生きてきました。
調べてみると、それは吉兆と言われていることも知りました。
そんなわけで今回は何かあるんじゃないかとワクワクしながら器を取り出してみると、、、
青白色の澱が見込みに環状の景色を作り、まさに月暈を想起させる盃が採れました。
このような釉調の器は初めてで、酒映りも良く、月暈がこの器をもたらしたとしか言いようがありません。
明日は今年最後の満月。満月の聖夜にこの盃で水月を掬いながら聞し召そうかと思います。
今回の窯出しに特別期待感が高かったのには二つ理由がありました。
一つは土と釉薬の相性について普段より時間を掛けて考え、準備できたこと。
そしてもう一つは、窯焚き中の夜空に月暈(げつうん)を見たことでした。
私はそれが薄雲の細かい氷の結晶が月光を反射して夜空に月の輪を描き出す幻想的な現象だということを終ぞ知らずに生きてきました。
調べてみると、それは吉兆と言われていることも知りました。
そんなわけで今回は何かあるんじゃないかとワクワクしながら器を取り出してみると、、、
青白色の澱が見込みに環状の景色を作り、まさに月暈を想起させる盃が採れました。
このような釉調の器は初めてで、酒映りも良く、月暈がこの器をもたらしたとしか言いようがありません。
明日は今年最後の満月。満月の聖夜にこの盃で水月を掬いながら聞し召そうかと思います。
by tou-kasho
| 2015-12-24 23:34
| 作品