花中君子とこじつけ小人
2016年 11月 16日
拙窯恒例行事のぎりぎりの個展作品の発送を終え、窯の胴木の間を掃除しようと中に入ると、一匹のコウモリが肩に当たり飛び去っていきました。このような経験は今までしたことがなく、個展前に吉祥文である蝙蝠に当たるとはこいつは幸先がええな、とひとり喜んでいます。

花中君子盃

蓮は泥に出でて泥に染まらず、ということで蓮の別名を花中君子と呼び、蟹もまた横歩きの様が権力に与せず我が道を行く姿に例えられ横行君子と呼ばれるそうです。君子たる蓮の中にはさらに横行君子、というどんな濁酒も澄んでしまいそうな盃を自戒の念を込めて作ってみました。釉調もとろみがあり、今後の実験も楽しみです。
さあ、いよいよ明後日18日より個展です。
肩で風切る伊達男も、お洒落でシックなレナウン娘もワンサカワンサとお運び下さることを鶴首してお待ちいたしております。
by tou-kasho
| 2016-11-16 15:24
| 仕事