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折角の外出ついでに その2

名が好きです。そもそも名前が素晴らしい。漢字が真名というのに対してあくまでこっちは仮りなんで、という奥ゆかしさと文字が書かれた瞬間から書き手の意志から乖離していくかりそめのものなんだ、という自覚を感じる素晴らしいネーミングのように思います。

個展会期後一日東京滞在を延長して五島美術館で開催されていた「平安古筆の名品」展と出光美術館の「時代を映す仮名のかたち」展を回りました。
死ぬほど疲れました。二館を一日で回るものじゃない。変体仮名を生半可に覚えているため記憶の片隅から覚えたことを引っ張りだしてきて解読し、疲れるとベンチで休憩しまた陳列棚に戻る。。。なぜ私はこのような苦行をしているのかわからなくなってしまいました。文字の美しさはもとより、表具の裂、紙など見どころは多く、国宝手鑑「見努世友(みぬよのとも)」の名が示す通り時空を越え紀貫之やら藤原行成ら仮名の能書家と会ってきました。

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右端の図録は美術出版の老舗、求龍堂さまと知遇を得て頂いた帝京大学総合博物館での展示会の図録。展示会には行けませんでしたが図録としてはこれが一番すばらしかったです。当面見ぬ世の友との対話が続きそうです。


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翌日は大阪に移動し東洋陶磁美術館で「朝鮮時代の水滴」展へ。なんとか会期に間に合い、しばし文人の世界に遊びました。図録がどんどん増えていく。お金はどんどん飛んでいく。


by tou-kasho | 2016-12-03 01:59 | 日々の暮らし