雄鶏のミサ
2016年 12月 23日
スペイン留学時代のはじめの頃、クリスマスの日が一年で一番寂しい季節でした。カトリック教徒が多いスペインでは24日は家族で夕食を食べ静かに過ごします。故に外国人であることを一番気付かされる日でありました。日が沈むと通りには人影も無く街は静まりかえっていました。24日の24時にバルセロナのカテドラルで行われる「雄鶏のミサ」に2回ほど足を運んだことがありました。ラテン語のオラトリオの響きとともに行われる厳かなミサは異教徒の私でもグッとくるものがありました。
当時何故「雄鶏のミサ」と呼ばれるのか気にもなりませんでしたが、少し調べてみると、ローマ時代の古い慣習で雄鶏が啼いたら翌日の始まりとされていたためここから名前を取ったという説や、聖夜に馬小屋でキリストが生誕した瞬間を最初に見てそれを他の動物や人々に告げたのが雄鶏だったという説などがあることがわかりました。

ペトロ・カスイ岐部記念聖堂とハートの電飾

俺のベレン
スペインの各家庭ではベレンというベツレヘムの馬小屋でのキリスト生誕の瞬間のシーンがミニチュアで飾られていましたが、我が家も何となく役者が揃ったので異教徒ではありますがこっそり床の間をベレンにしてみました。

当時何故「雄鶏のミサ」と呼ばれるのか気にもなりませんでしたが、少し調べてみると、ローマ時代の古い慣習で雄鶏が啼いたら翌日の始まりとされていたためここから名前を取ったという説や、聖夜に馬小屋でキリストが生誕した瞬間を最初に見てそれを他の動物や人々に告げたのが雄鶏だったという説などがあることがわかりました。

家から車で5分ほどの所にあるペトロ・カスイ岐部記念聖堂。ペトロ・カスイ岐部は1620年、日本人として初めてエルサレムの地を踏んだカトリックの司祭で、日本出発後キリスト教弾圧のため帰国できず16年後帰国。その9年後に江戸に捕らわれ腹を火で炙られ殉教。
本当にシンプルな明かりで、初源的な信仰心を感じさせてくれます。


サルトリイバラにエチオピア正教会のクロスのペンダント
山の中にサルトリイバラを見つけ、血だらけになって採りました。
雄鶏が生誕を告げる意味と、来年の干支でもあるので作ってみました。(間に合わず焼成前のもの)
by tou-kasho
| 2016-12-23 00:54
| 日々の暮らし