新春の展示会 その7
2017年 01月 23日
北九州の文房愛好会の勉強会がありました。今回は筆の話。筆の製造・販売をされている書道具店社長から毛の種類や特徴、どこの国からどのように輸入されてくるかなど全く知らなかった話を聞くことができ、理解が深まりました。その後はコレクターの方々の所蔵品を鑑賞させていただきました。堆朱、螺鈿、水牛角、玳瑁、象牙など手の込んだ筆管が並び、中でも蘭亭序全文を米粒写経のように刻したものは圧巻でした。
蘭亭序といえば王 羲之が浙江省の蘭亭で行われた曲水の宴の際に作られた詩集の序文で、王 羲之の真筆は残っていませんが残されたいくつかの臨書は今でも書の世界では特別な意味があるようです。
今回の勉強会では書道具店社長がこの蘭亭に生えていた竹に、現地で刻文、胡粉で彩色させたものを勉強会メンバーにプレゼントして下さることとなり、約15名の壮絶なるあみだくじの結果、なんと私が射止めました!くじ運は皆無の私が射止めるとは余程今年は運がいいのだろう、、、と思いたいところです。竹:蘭亭竹 筆置:黒釉佛手
酒器:斑羽觴
「茂林脩竹」は蘭亭序の中に出てくる文言。脩竹とは長く伸びた竹の意。以前曲水の宴をイメージして作った羽觴(うしょう)と撮ってみました。素直に筆管とするか、花入れとして使うか、はたまた木栓を作って竹筒にするか、想像が膨らみます。ただの竹ではありますが、蘭亭の竹が手許にある、というだけで心が弾みます。
酒器:斑羽觴
さて、新春の展示会もいよいよ最後のお知らせとなります。九州では久々の展示です。どうぞお立ち寄りくださいませ。お酒を愉しむ器展2017唐津
電話:0955-42-4047
会場:ギャラリー土の器 松永陶苑
日時:2月4日(土)~8日(水)10時~18時
住所:佐賀県西松浦郡有田町本町乙3017-3
by tou-kasho
| 2017-01-23 01:09
| 展示會