取引先の方から先日納品した斑片口盃の写真が送られてきました。曰く、「ひよこサブレに見える」と。
当たり前といえば当たり前ですが、器から受け取る印象やメッセージは十人十色で、自分と異なる世界が見えているこの方に軽い嫉妬を覚えました。
斑片口盃
展覧会である茶碗を鑑賞し、また違う機会に同じ茶碗を見ると全く異なる印象を受けることが多々あります。それは自分の意識、知識、感情といった内的なことと照明や季節、時間のような外的な要因でも大きく変化します。一番良いと思っていた茶碗がそうでもなくなったりします。そんな風なのでいつまでも自分の美意識にシャイです。
今目の前に見ている対象は一体何なのでしょう?