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四五人に 月落ちかかる 末寺哉

起きると外から木魚の音が聞こえ、その律動に誘われるまま音の方へ歩いていきました。
今年の6月まで空寺だった臨済の寺に住み始めた和尚の、袈裟を着た隙のない後姿がありました。間もなく隣人が現れ、促されて堂内で朝のお勤めを見守りました。この70代の隣人によれば生まれてこの方この寺に住職がいたことは無かったとのことでした。読経の後、二人と少しお話をして、ちょうど中秋だったので夜の月見の宴に誘っていただきました。この寺で最後に月見が行われたのは何十年前でしょうか?ひょっとすると100年以上前だったのかもしれません。

自作の徳利と酒盃と花器、そして手作りの団子を持参し、隣人4人と酒を酌み交わしました。
いい夜でした。

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月も雲の間からこのささやかな末寺の法灯の復活を見守ってくれました。

後日記。法灯の復活、と書きましたが檀家と周辺の方々の連綿たる信仰心と日々の清掃や世話があったればこそご住職もスムーズに移住できたようです。法灯の復活、という表現はおこがましく、不滅だったのであります。


た、数日前には中秋に先立って骨董の会があり、茶室の明かりを消し開け放たれた障子戸の外の名残の萩を愉しみました。茶人が茶筅を振ると、指揮者が指揮棒を振ったかのようにクツワムシが鳴き初め一興を添えました。

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レンブラントの絵のような光と影が



by tou-kasho | 2017-10-04 23:51