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by tou-kasho
| 2017-02-01 00:12
| 仕事
拙窯恒例行事のぎりぎりの個展作品の発送を終え、窯の胴木の間を掃除しようと中に入ると、一匹のコウモリが肩に当たり飛び去っていきました。このような経験は今までしたことがなく、個展前に吉祥文である蝙蝠に当たるとはこいつは幸先がええな、とひとり喜んでいます。

花中君子盃

蓮は泥に出でて泥に染まらず、ということで蓮の別名を花中君子と呼び、蟹もまた横歩きの様が権力に与せず我が道を行く姿に例えられ横行君子と呼ばれるそうです。君子たる蓮の中にはさらに横行君子、というどんな濁酒も澄んでしまいそうな盃を自戒の念を込めて作ってみました。釉調もとろみがあり、今後の実験も楽しみです。
さあ、いよいよ明後日18日より個展です。
肩で風切る伊達男も、お洒落でシックなレナウン娘もワンサカワンサとお運び下さることを鶴首してお待ちいたしております。
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by tou-kasho
| 2016-11-16 15:24
| 仕事
今回の窯焚きでは仲良くしていただいている庭師の方がお手伝い下さいました。
博覧強記とは彼のためにある言葉で、この夜も牡牛座流星群が見られる満天の星空の下、星座の話を沢山教えてもらいました。白鳥座のアルビレオやデネブの話を聞きながらBGMにはシベリウスのトゥオネラの白鳥が流れるという、おっさん二人にはロマンチックすぎる夜でした。
掛け外しの部分が天の川のようだったのでこの銘のリクエストがありました。
変体仮名で安満乃閑波。 安らかに満つ閑かな波。
この夜の思い出とこの器にうってつけの仮名を選んでみました。
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by tou-kasho
| 2016-11-14 00:43
| 仕事
昨年末から岡山、韓国、唐津、鹿児島と沢山の場所に行き、また数多の原料を見たり人に会ったりしました。その場その場では点でしかなかったものが徐々につながり線となっていく、そんな感じがします。特に最後の鹿児島でいろいろ動き回ったことは今後大きな意味を持つような気がします。鹿児島以前、鹿児島以降みたいな。
鹿児島以降の作品。師匠の言葉、「結局、焼きじゃんね、」が今更ながら身に沁みてわかります。下に敷いたチョガッポは韓国に行かれた知人からいただきました。使い途がいろいろありそうです。ありがとうございました。
知人に鱧をいただきました。シンプルに湯引きでいただきました。ありがとうございました。

碗(空豆ご飯) 瀨戸口真作
輪花白磁小皿(梅肉ソース) 竹花正弘作
ガニミソ釉皿(鱧)、皮鯨筒形(奄美黒糖焼酎 龍宮) 拙作
箸置き 古陶片

知人に鱧をいただきました。シンプルに湯引きでいただきました。ありがとうございました。

輪花白磁小皿(梅肉ソース) 竹花正弘作
ガニミソ釉皿(鱧)、皮鯨筒形(奄美黒糖焼酎 龍宮) 拙作
箸置き 古陶片
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by tou-kasho
| 2014-05-28 00:45
| 仕事
卯の花がそこかしこに咲き乱れ、夕べには蛍をちらほら見かけるようになりました。

時を同じくして麦が実りの季節を迎えています。麦秋とは良く言ったもので、一瞬季節がわからなくなります。

山でアオマムシグサ(と思われる)を見かけ、持ち帰り庭の木陰に植えてみました。うまく根付いて来年使えないかしら?という魂胆。ウラシマソウ、ユキモチソウ、武蔵鐙、似ていて見分けが難しいですね。マムシグサは茎が蝮の文様に似ているところから名前がついているようです。
花の芯(肉穂花序)を覆う葉(苞葉)を仏炎苞というそうな。

鹿児島のガニミソ(水酸化鉄)を煆焼したものをミルで擂り、メッシュで濾してみました。今までとは違うレシピで黒釉の実験をしています。

大分、唐津、岡山等で採集した原料の残滓。砂高台に使います。
スタンパーがあればもう少し歩止まりがいいのですが、手元不如意の身の上、そこまで手を出せません。
大分県には窯業試験場が無く、スタンパーを借りるには佐賀か長崎に行かねばならないという悲しさ。
されど嘆くより動く。
この実験の結実が早く日の目を見るよう頑張り、スタンパーを買うのが夢です。


花の芯(肉穂花序)を覆う葉(苞葉)を仏炎苞というそうな。


スタンパーがあればもう少し歩止まりがいいのですが、手元不如意の身の上、そこまで手を出せません。
大分県には窯業試験場が無く、スタンパーを借りるには佐賀か長崎に行かねばならないという悲しさ。
されど嘆くより動く。
この実験の結実が早く日の目を見るよう頑張り、スタンパーを買うのが夢です。
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by tou-kasho
| 2014-05-24 00:09
| 仕事