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再び唐津の古窯の盗掘があり、埋め戻しボランティアへ
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あまり詳しいことを書くと盗掘者への情報提供となってしまいかねないので写真は
この一枚だけにしておきます。
その後、この窯から採集された陶片を鑑賞。
本や写真で勉強してもなかなか記憶に定着しませんが、こうやって
ボランティアに参加するたびに少しづつ古唐津への理解が深まり、制作活動での
疑問点へのヒントとなっています。国東から片道4時間の行程は決して短くないですが
友人たちに会うことも含め、大きな刺激となっています。
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その後伊万里・鍋島ギャラリーにて工藤コレクションを鑑賞。鍋島のため息がでるような秀逸なコレクションです。中でも青磁白泥線彫桐文香炉はとても魅かれました。10月24日まで開催していますので是非足をお運びください。

その後友人宅で上述の古窯の茶碗を見学し長い一日が終わりました。

私も人の心を揺り動かすような作品をいつか作りたい、そんな想いが募った一日でした。
by tou-kasho | 2012-09-26 23:24 | NEWS

竹工芸の継承・革新

竹工芸は大分県を代表する工芸のひとつです。

大分県には日本で唯一の公立の竹工芸の教育・訓練機関があり、
また竹工芸の分野で初めて人間国宝となった故・生野祥雲斎も大分(別府)の出身です。
そんな大分県に移住し、今まで縁の無かった竹工芸の作品をしばしば目にするようになり、
幾人かのすばらしい竹工芸作家とも知遇を得ました。

いつかもう少し竹工芸の作品を体系だてて見たいなあと思っていたのですが、折しも今月12日より大分県立芸術会館で「竹工芸の継承・革新」という展覧会が始まり、早速行ってまいりました。
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19世紀以降、東西の巨匠として知られている早川尚古斎・田邊竹雲斎・飯塚琅玕斎・生野祥雲斎の作品を中心に竹という素材がもつ無限の可能性・魅力・迫力がぎっちり詰まった展覧会でした。

大分県立芸術会館の立ち上げから参画されている友永学芸員の集大成でもあるこの展覧会を、同学芸員が作家のエピソードや技術的な事、作品制作に関連した茶・花・書などの文化的背景などを紐解きながら分かりやすく解説してくださいました。ダイナミックな琅玕斎の作品など、直感的にすばらしい!と思う作品もありますが、解説を聞き理解が深まると、また新たな見方ができ面白かったです。
また、飯塚琅玕斎・生野祥雲斎が、伝統的な技法・形状で優れた作品を残しつつ、同時に独自のスタイルも模索・構築していったことがわかり、大いに学ぶべき姿勢であるなあと思いました。

これだけの竹工芸作品が一堂に会することはほとんど無いとのことでしたので、解説も聞けて運がよかったです。

10月8日まで開催中。併設展示で大分県内で竹工芸を学んだ現在進行形の作家達の作品も見ることができます。

初秋のオススメ展覧会でした。
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by tou-kasho | 2012-09-15 03:01 | NEWS

金継ぎ

先月の話になりますが、京都のグループ展で関西に上った際、大阪で金継ぎを4日間勉強してきました。
というのも、スペインの友人の紹介で、スペインの陶芸家が日本で金継ぎを習いたいとのことだったので私も便乗して一緒に勉強することに。
私が4日以上時間が確保できなかったので、お世話になった加藤次彦先生(金継ぎをするために生まれてきたようなお名前!)が、折角スペインから学びに来るのだから、と最強の詰め込みプログラムを用意してくれました。
お陰で用途に応じた漆を作る工程から最後の金粉を蒔くところまでたどり着くことができました。各工程でなぜその作業を今しているのか?容赦ない問いがビシバシ飛んできて、さらに通訳もしていたのでかなり疲れましたが、最高に充実した時間を過ごしました。宿題も多く残っているので近々仕上げたいと思います。
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生漆に小麦粉を混ぜ込み、糊漆を作る工程。これ以外にコクソ漆(大きく欠損した部分のボディーとなる)・錆漆(コクソよりきめ細かい)も作らせてもらう。
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持参した割れた盃
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糊漆で接着し、ゴム・テープで固定・風呂(乾燥室)で乾燥させる
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中塗りが終わった状態。ここにたどり着くまでにだいぶ端折っていますがいくつもの工程と汗と涙が。。。
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帰宅後、生まれて初めて「金」を買いました。時価でグラム5,470円ナリ!これから弁柄漆を塗り、金を蒔きます。
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鉄絵の瓶の裏側にできたクラックを錆漆で埋めました。鉄絵の色とマッチしているのでこれで完成としました。裏側に十字架なので銘は「隠れキリシタン」かな。
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左からお世話になった加藤先生(角材でビシバシしごかれました)・バルセロナから来た陶芸家カテリーナさん(これからギャラリー桃青でも彼女の作品が見られる予定です)・私

ちなみに二人とも運よく漆にはかぶれない体質でした。


最後に、この無茶なプロジェクトにご尽力くださいました加藤先生とうつわ文居の東さんにお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
by tou-kasho | 2012-09-09 01:38 | 日々の暮らし