人気ブログランキング |

<   2014年 04月 ( 12 )   > この月の画像一覧

贅沢な食事

陽が落ちるとまた違う趣になる壺中楽。
贅沢な食事_d0247023_22142446.jpg

営業時間が終わると酒と材料を買い込み、二夜連続でオーナーの手料理で夕食。
食にこだわりを持つオーナーだけに、手際よくおいしい料理でした。また食べながら食器作りへのアドバイスとヒントもいただけました。
贅沢な食事_d0247023_2221939.jpg
ヨコワの刺身、鳥刺し、キビナゴの刺身
酒:〆張鶴 純
料理も酒もうまい上に器がすべて作家モノという贅沢!
贅沢な食事_d0247023_2202356.jpg
蒸し豚、カツオの刺身
酒:白金酒造 薩摩焼酎
by tou-kasho | 2014-04-30 22:42 | 展示會

なんて日だ!

今回の訪鹿にはいくつか目論見がありました。
1.個展
もちろんこれが一番大事。
2.古薩摩の原料を探し出した朝鮮陶工の艱難辛苦を少しでも追体験する。
3.能野焼の原料視察と作品を見に種子島に行く。

古薩摩の多彩な技法を見ていると、そうせざるを得なかった当地の原料の乏しさを感じ、それでも名品をひねり出してみせた朝鮮陶工の奮闘努力は、同様に若い火山活動の層がメインの大分で作陶する私には心惹かれるものが昔からありました。

そんなわけで展示会初日は国東を3時半発、9時に鹿児島県立図書館着。職員の方2,3人巻き込み、なんとか鹿児島の詳細な地質図をゲット。この地質図からすべてがはじまりました。
翌日朝6時から事前調査でみつけた加治木小山田に良質な陶土があった、という情報と地質図を頼りに付近を探してみましたが、めぼしい土を見つけることはできませんでした。

途方に暮れ、車を流していると気になる看板がありました。何気なくそちらへ行ってみると登り窯があり、工房からはバッハのカンタータが聞こえてきました。

意を決し敷地に入ると70歳には見えない若々しさと、柔和な中にも信念の強さが垣間見える陶人が現れました。築100年以上という工房兼住処の傍には神社にでもありそうなみごとなタブの巨木。

圧倒されつつも、こちらの思うところを地質図を拡げて告げると、なんとこの方も地元の原料を探究し、薪で焚くことを40年続けてこられたことが判明しました。
こちらで取れる土は収縮がはげしく、別の場所でとれる骨材を混ぜて土を調整されているとのこと。ウチと一緒。
そして、つぎつぎにご自身で掘られた原料を見せてくださり、しまいには車に同乗し、原料掘りの案内までしてくださいました。
なんて日だ!_d0247023_05915100.jpg
陶石など。
なんて日だ!_d0247023_0591784.jpg
姶良カルデラという、姶良大噴火の堆積物。釉薬の調整に使われるそうです。
なんて日だ!_d0247023_0591869.jpg
現地でガニミソ、とよばれる水酸化鉄。水で溶脱して川底は鮮やかなオレンジ。黒薩摩のモト。
午後には美山方面で土を探していると、偶然にも以前勤めていた会社の取引先に出ました。ダメもとで土に詳しい作家がいないか尋ねてみるとご紹介くださり、この方からは古い白薩摩の原料のサンプルを分けていただきました。
なんなんだこの展開は!
興奮冷めやらず、文章がながくなってしまいました。。
by tou-kasho | 2014-04-25 23:16 | 仕事

心字硯・佛手

出品作をいくつか。
心字硯・佛手_d0247023_23155634.jpg

白磁心字硯。右の字は「以」、左は「伝」の篆字。硯の海の部分は「心」の意匠なので、合わせ技で「以心伝心」。
墨を擦ることで心の空間を満たしてください、との思いから作ってみました。
心字硯・佛手_d0247023_23155351.jpg
五印佛手☝︎
by tou-kasho | 2014-04-25 22:58 | 作品
壺中楽個展はじまりました。_d0247023_22554520.jpg
個展初日、無事壺中楽さんに到着。竹林を抜けると。。。
壺中楽個展はじまりました。_d0247023_22554592.jpg
こんなギャラリーが待っていました。ネットや雑誌でしか拝見したことがありませんでしたが、実際に行くと予想以上に素敵な空間でした。
壺中楽個展はじまりました。_d0247023_22554161.jpg
木漏れ日が器に映りなんともいい雰囲気です。
壺中楽個展はじまりました。_d0247023_22554240.jpg


5月4日までやっていますので是非お寄りくださいませ。
壺中楽個展はじまりました。_d0247023_22554647.jpg

夜は鹿児島の美味いものを食べさせていただきました。朝3時半発だったので、酒と芋焼酎で早目の撃沈。薩摩揚げプリプリでした。
by tou-kasho | 2014-04-25 22:14 | 展示會

二十年の時を経て

昨年の高校の同窓会の際、幹事の粋な計らいで会場に作品を展示させてもらいました。

その際、私が一番好きな茶碗をピンポイントでほめてくれた元クラスメイトがいました。

昨年ご結婚されたそうで、仲のいい同級生たちが結婚祝いを贈る相談を彼女にしたところ、
私の器を指名してくれたのでした。

そんなご指名を受けたら嬉しくなっちゃう質なのでがんばりました。

雲鶴狂言袴茶碗。

本歌より少し径を広めに取り点てやすく、そして福禄寿の寿字を象嵌してみました。
二十年の時を経て_d0247023_10232815.jpg
早速お茶の稽古での写真を送ってくれました。

筒茶碗の季節ではありませんが、きっとこの写真を撮るためわざわざ使ってくれたのです。
重ね重ねのお心遣い、痛みいります。

器が実際にその人の暮らしのなかで息吹き、大切に扱われている様子を見るときほど幸福で報われた気分になる時はありません。大変だけどつくづくいい仕事だと思います。

こんな形で同級生とつながれるとは高校時代は夢にも思いませんでした。

いつかお茶事でご一緒できたらいいですね。私も精進します。

そして、何より、末永くお幸せに!鶴は千年!

さあ、明日から鹿児島です。いろいろな目論見があります。追ってご報告します。











by tou-kasho | 2014-04-23 11:17 | 日々の暮らし

山の花、京の花、夜の華

知人に「花は手で生けるものではない、足で生けるんや。」と教わりましたが、なるほどそのような心持ちで山を散策していると様々な花や草、木の芽などが手招きをしてきます。歩いている時間もすでに生けているんだなと気づかされます。そんなことを繰り返すうちに其処此処に季節ごとの秘密の花園を所有するようになりました。勝手に自分のものと思っているのは自由で、ペーパーレスで、何しろ金がかかりません。
山の花、京の花、夜の華_d0247023_23122579.jpg
最近見つけたシャガの群生地

山の花、京の花、夜の華_d0247023_22405118.jpg
花つながりで、去る四月八日は花まつり(灌仏会)でしたが、茶人の中山福太朗 さんが陶製佛手を椿の散華で荘った写真を送ってくださいました。相変わらず茶狂いの様子です(笑)
山の花、京の花、夜の華_d0247023_23252831.jpg
こちらも花つながりで、菊苺文緞子のお仕覆。菊池ということで。福岡のお姐様が以前お求めくださった「酒盃」にわざわざ京都で誂えてくださったそうです。ここまで執し、遊んでいただけたらこの子も本望でしょう。
山の花、京の花、夜の華_d0247023_23370028.jpg
先日三昧堂ご主人とお姐さまとご一緒して別府のワインバー「Enfer」(フランス語で地獄の意。別府だけに。)に行きました。写真はFORTMANELのシードル、SILEXと先日韓国で
お世話になった朴相彦さんの鶏竜山盃。
その後、グルジアのものなど、初体験のワインが続き酩酊するも翌日スッキリ。




















by tou-kasho | 2014-04-19 00:49 | 日々の暮らし

壺中楽個展

GWに鹿児島の壺中楽さんで個展をさせていただきます。
フットワークの軽いオーナー・牧さんには2回も我が家にご足労いただきました。
まだこちらのギャラリーに伺った事は無いのですが、竹林に囲まれた、コンクリート打ちっ放しのシンプルで素敵なつくりの建築のようです。
食器を中心に、茶器、酒器、花器、文具なども出します。

鹿児島では初展示なので、どうぞよろしくお願いします。

菊池 克陶展
2014年4月24日(木〉~5月4日〈日)
在廊予定日 24,26,27日
壺中楽個展_d0247023_23412192.jpg
壺中楽
鹿児島市吉野町2433-17
電話:099-243-2555
OPEN:11:00~19:00(期間中無休)
南国バス 吉野無線前下車
市営バス 吉野郵便局前下車



























by tou-kasho | 2014-04-16 01:31 | 展示會

韓国ふたたび 4

3日目続き
 韓国ふたたび 4_d0247023_22001038.jpg
河東カオリンの鉱山。山まるごとカオリン。
 韓国ふたたび 4_d0247023_22270313.jpg
陶芸家ホンさん宅で煎茶をいただく。

夜はサムゲタンとソジュ(焼酎)とマッコリで撃沈。

4日目
国立晋州(チンジュ)博物館を見学。そして帰国。
 韓国ふたたび 4_d0247023_22565652.jpg
白磁盌

 今回の旅は天気にも恵まれました。気のせいでしょうが日本より空が青かったような。バンに乗り合わせ慶尚南道を東奔西走。山にも街路樹にも驚くほどソメイヨシノが植樹されていて、こんな沢山桜を見たことはありませんでした。そこにミツバツツジ・レンギョウなどのアクセントが加わり、空にはカチガラスと軍の輸送機が飛んでいました。地理的な位置関係、ハングル、陶器のこと、今回もすこーし脳に定着してきました。作陶の果てしなき道は続きます。望むところだ。
ご一緒した皆様、お世話になりました。パクさん、ユさん、コーディネイトありがとうございました。

後日、日本で熊川手のものすごい上手の茶碗を見る機会があり、「お前さんの古里に行って来たよ。」と伝えました。          



by tou-kasho | 2014-04-14 23:20 | 韓國

韓国ふたたび 3

2日目つづき

頭洞里の窯跡訪問後は宝賠山をはさんで反対側にある崔熊鐸さんの窯をたずねました。30年以上この地で井戸茶碗の陶片を採取・研究し作陶されています。ご厚意で陶片や原料を見せていただきました。陶片の多くは青唐津風かそうでなければ生焼けで、いわゆる枇杷色のものは少なく、完品の井戸茶碗の希少性がここでも確認できました。
韓国ふたたび 3_d0247023_7531338.jpg
韓国ふたたび 3_d0247023_8183960.jpg
底割れを押さえた高台。そういう素材だったのか。

夜は泗川(サチョン)のペンションにてサムギョプサルBBQとマッコリに溺れ撃沈。マッコリの善し悪しも少しわかるようになってきました。

3日目
河東(ハドン)郡にある白蓮里(ペニョンリ)探訪。熊川同様井戸茶碗のルーツのひとつ。英文解説に"Ido tea porcelain"とあり、井戸茶碗の原料は粗製白磁だと認識されていました。いまだ発掘調査が進んでいない窯跡も多いそうです。運よくこの一帯の地主であり、ご自身も陶芸家であるチャンさんに出会い、古窯跡を案内していただきました。
チャングムの誓いの陶器はこの方が焼かれたそうです。
韓国ふたたび 3_d0247023_902810.jpg
白蓮里の砂岩。もっと真っ白いものもありました。
韓国ふたたび 3_d0247023_9125914.jpg
白蓮里出土のペクチャ(白磁)の祭器?
韓国ふたたび 3_d0247023_916521.jpg
昼食においしい冷麺を食べ、河東の白磁窯跡を探訪。

つづく
by tou-kasho | 2014-04-13 09:22 | 韓國

韓国ふたたび 2

1日目

古唐津研究交流会有志での旅はいつも博多発のフェリーではじまります。
飛行機で行くという手もありますが、船内で同志と酒を酌み交わしながらゆっくりいくほうが
楽しいし、何より勉強になります。
普段訪れる人も無く仕事をしているので、般若湯の力も加わりつい多弁に。
韓国ふたたび 2_d0247023_322612.jpg
(器左より)伊藤明美、豊増一雄、菊池克、梶原靖元

昼発で釜山に夕方着。いつもお世話になっているパクさん、ユさんと合流し、機張(キジャン)にて海鮮料理とマッコリに溺れ、撃沈。

2日目
韓国ふたたび 2_d0247023_355077.jpg
機張文化院にて埋蔵文化財(陶磁器・陶片)の見学。
韓国ふたたび 2_d0247023_3461072.jpg
機張には黒田長政の倭城があったそうで、往時にはこんな器で食事をしていたのかもしれません。
韓国ふたたび 2_d0247023_493991.jpg
昼食後、熊川(ウンチョン)の頭洞里(トドンリ)にある窯跡を見学。窯跡は最近展示館と共に整備されました。この窯で粉青と白磁が同時に作られました。
韓国ふたたび 2_d0247023_4385916.jpg

井戸茶碗の陶片も見られました。

もうねむすぎるのでここまで。。。zzzzzzzzzzz
by tou-kasho | 2014-04-12 04:41 | 韓國