美伊

京のギャラリーの方が拙宅までお見えになり、わずかばかりで申し訳ないがお取引させてもらうことになった。(詳細は後日お知らせします)
このオーナーが私の知っている別府の料理屋と以前同じ会社で働いていたことが判明し、サプライズでこのお店に食べに行った。
別府の電車の高架下にある北高架商店街という、最近面白い店が軒を連ねる場所。扉を開けるとカウンター越しに大きなスクリーンがあり、プロジェクターでフェリーニだったりももいろクローバーZだったり、はたまた暖炉の火が延々と映し出されたりしている。ももクログッズで埋まったこの空間で、まさか地元の食材を活かした懐石料理が食べられるとは誰も思うまい。
この料理人は京都や東京の名店を渡り歩き、ナポリの日本料理屋でも長いこと働いていたという異色の経歴の持ち主。私と同い年で、ノープランで思いのまま生き抜いてきた、つかみどころがないが何かしら愛すべきところのある男だ。
ギャラリーオーナーとこの料理人の久々の再会の演出ができたことに満足し、車での移動で酒をたのめなかったことに不満足しながらも楽しい夜を過ごした。
今後もこのカオスに共感できる人をお連れしていきたい。
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北高架商店街。いつぞやはこの空間でおっちゃんが素振りをしていた(笑)。
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蓮蒸し、、だったかな?
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この夜は大森靖子の素晴らしさを熱弁してくれた。

美伊、という店です。前日までに予約しないとお断りされてしまう可能性があるので、予約必須。

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# by tou-kasho | 2017-11-26 21:42 | 日々の暮らし

2017東方見聞録 その7

京当日に見た朝焼けはすでに2週間以上前のことですが、邯鄲の夢がごとく気づけば家で個展後の事務処理をしています。
それでもこうしてブログに出来事を羅列してみるといろいろ見聞きしたのだと思います。会期終了後、音楽家の友人と行き当たりばったりの美術館巡りなどをしてすごしました。そして、もう一度、何か強烈なエネルギーを得たくて、某ボクシングジムを見学しに行きました。近く世界タイトル挑戦を控えた選手のサンドバッグやミット打ちは中でも気迫があり、勇気をもらいました。私も次の展示会に向け再始動です。
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国立博物館の運慶展を見に行きましたが、予想通りの大混雑。卑俗に落ちないリアリズムの世界。素晴らしかったけれど人酔いし早々に退散し常設展へ。写真は唐の宝慶寺石仏群の一部、飛天。

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畠山記念館に柿の蔕茶碗・毘沙門堂、御所丸茶碗・堅田などを見に行きました。


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白金台にある松岡美術館見学後、周りの建物がカッコよすぎて写真を撮りまくりました。白金台THE TENDER HOUSEのファサード。

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わが故郷・戸越銀座駅は素敵な木造駅舎になっていました。


2017東方見聞録 おしまい


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# by tou-kasho | 2017-11-18 01:54 | 展示會

2017東方見聞録 その6


楽坂のふしきのさんが店舗を移転して始めて食事に行きました。日本にとどまらず世界に日本文化を発信する宮下オーナー。日本の酒や食が海外で浸透しつつあるとはいえ、具体的に行動に移し、海外に乗り込む姿は頼もしく、また見習いたいと思います。新店舗も室礼・食事・酒・器、すべてが素敵でした。
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まよい鰹とさわらの刺身
皿:古谷和也さん

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素敵なプレゼン
器:松崎融さんの塗りの盆

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黒川大介さんの宙のうつわ、初めて実物を見ました。



つづく


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# by tou-kasho | 2017-11-17 00:48

2017東方見聞録 その5

学・高校で一緒だった先輩が料理人をする恵比寿の店で学生時代の友人たちと会食をしました。
イケメンラガーマンで中学でも高校でもモテ男でした。
会食予定の日の昼頃個展で鉢を購入してくれ、「有名な陶芸家が作った器です。」と言ってお店で使ってくれました。仲間の前で花を持たせてくれる演出。この気配りにモテる男の、さらには人気店の秘密の一端を垣間見ました。高校を卒業してからまさかこんな形でまた会えるなんて。最高の気分でお酒と料理を楽しみました。
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皮鯨鉢に刺身盛り合わせ


鍋もおいしかったです。よろしかったら是非!

つづく






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# by tou-kasho | 2017-11-16 00:59 | 展示會

2017東方見聞録 その4

京の母が退職とともに住み慣れた品川を離れ杉並と世田谷の境にある富士見ヶ丘に引っ越し5年。東京での個展の際には毎回泊まらせてもらっている。渋谷の個展会場には井の頭線一本なので都合が良いが、住宅街で店も少なく知る人もなかった。

個展期間中はほぼ毎晩終電で帰るのが慣わしとなっているが、ある晩珍しく早めに高校の先輩との会食が終わり、富士見ヶ丘駅に着き家へ向かっていた時、ようやくその日は母が弟妹と外出し、遅くまで帰ってこないことを思い出した。

鍵も持っておらずぽっかり時間が空いてしまった。

夜には殆ど店の明かりが無いこの町で、電車で移動し酒場を探すことも辞さぬ覚悟で駅前に戻ると、一軒の立ち飲みイタリアン居酒屋の明かりを見つけた。

渡りに舟とばかりにその小さな店の戸を開けた。初めて入る店で感じる所在なさより安堵感が勝っていた。程なくオーナーが声をかけてくれ、隣にいた常連の女性客と共に語らい気づけば私の半生を語っていた(笑)。

その後ラテン気質のインテリアデザイナー達も加わり、思いもかけず大変楽しい夜となった。
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ちょうどイタリアの今年収穫の葡萄酒・ノヴェッロがあり、イタリアでは栗とともに飲むことを教えてもらった。さらにこの栗は富士見ヶ丘の農園で収穫されたそうで、こんな都心にも栗農園があることに驚かされた。

駅と母の家の往復でしかなかったこの町との関わりがぐっと身近なものになり、別の夜再訪したことは言うまでも無い。

また来年、富士見ヶ丘に行く楽しみが一つ増えた。

追記:袖振り合うも他生の縁。女性客は後日個展にも来廊くださり、ブログにまで取り上げて下さった。感謝。記事内の雷庵というお洒落蕎麦屋(シャレ蕎麦と勝手に呼んでいる)もおすすめです。

つづく





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# by tou-kasho | 2017-11-14 23:51 | 展示會